酒井宏樹はCLの舞台へ届くか マルセイユで起こる“ビラス・ボアス改革”

マルセイユの酒井宏樹 photo/Getty Images

リーグ・アンで2位と好位置に

リーグ・アンは相変わらず王者パリ・サンジェルマンが支配しているが、現在2位のチームをご存知だろうか。日本代表DF酒井宏樹が所属する名門マルセイユである。

マルセイユは近年も上位を狙える位置にはつけていたが、今季はさらに安定感がある。英『The Guardian』が称えているのは、今季よりチームを指揮するアンドレ・ビラス・ボアスだ。

ビラス・ボアスはチームにさらなる安定感を植え付けるとともに、若手選手も巧みに起用している。特に注目すべきは最終ラインだ。
センターバックでは20歳のブバカル・カマラがリーダーとなり、相棒には23歳のドゥイエ・チャレタ・カーが入る。さらに今季はカマラを守備的MFの位置で起用するケースもあり、その代わりにセンターバックを務める21歳のルーカス・ペリンをトップチームデビューさせている。

また経験もプラスすべく今夏にビジャレアルから29歳のDFアルバロ・ゴンサレスも補強。センターバックは顔ぶれを変えながらチームを支えている。右サイドバックの酒井も経験豊富な選手として貢献しており、このあたりのビラス・ボアスのチョイスは興味深い。

また中盤ではナントから獲得した24歳のMFヴァランタン・ロニエを巧みに活かしていると同メディアは評価する。ロニエはナントのユース出身選手で、10代の時点でリーグ・アンの戦いを経験している。しかし、その後はややトーンダウンしていたところがある。それをビラス・ボアスが再び輝かせているとの評価だ。

何よりマルセイユは現在FWフロリアン・トヴァンを長期離脱で欠いており、トヴァンは昨季リーグ戦で16得点を挙げている大黒柱だ。酒井とのコンビネーションも評価されていたのだが、そんなキープレイヤーを欠きながらリールやリヨンを撃破して2位につけているのは見事と言えよう。

マルセイユは2016-17シーズンに5位、2017-18シーズンは4位、2018-19シーズンは5位と、なかなかトップ3に割って入ることができない時間を過ごしている。今季こそは2位に入ってチャンピオンズリーグ出場権を確保したいところだが、ビラス・ボアスの改革はその目標へ届くのか。

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