近年のサッカー界で世界最高の潰し屋MFといえば、チェルシーのエンゴロ・カンテかレアル・マドリードのカゼミロの名前が挙がってくるだろう。両者ともボールを奪う能力が高く、中盤の底に構える潰し屋ブームを再燃させるような存在となった。
しかし、見るべきは彼らだけではない。今季欧州トップレベルの舞台で自身の評価を高めようとしているのが、パリ・サンジェルマンでプレイするMFイドリッサ・ゲイェだ。
ゲイェは以前から高い評価を得ていた選手なのだが、アストン・ヴィラとエヴァートンでプレイしていたため欧州カップ戦の戦いとは無縁に近い時間を過ごしていた。今夏に念願のビッグクラブであるパリへ移籍することになり、チャンピオンズリーグの舞台で爪痕を残そうとしているのだ。
スペイン『MARCA』も、ゲイェのことを「PSGのエンジン」と表現する。中盤で相手を潰すプレイヤーはパリに欠けていたものでもあり、指揮官トーマス・トゥヘルもゲイェの獲得にこだわっていた。
「何と言えばいいか分からない。ゲイェはボールを奪うマシーンなんだ。彼は走ることをやめない」
トゥヘルはゲイェについてこのように語っており、ゲイェは移籍1年目から信頼を掴んでいる。同メディアは昨季エヴァートンにいたゲイェがカンテ以上のボールリカバリー数を記録していたとのデータも紹介しているが、ゲイェはカンテとカゼミロに並ぶ潰し屋トップ3となれるだけの素質を備えている。
26日にはチャンピオンズリーグ・グループステージ第5節でレアル・マドリードと対戦することになっており、ゲイェもこうしたビッグマッチに飢えていたはずだ。悲願のチャンピオンズリーグ制覇へ、パリのキーマンはゲイェかもしれない。
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