4人の“オーバー34”がスペインを変える 黄金期を知る熟練者がカギに

スペイン代表のカソルラ photo/Getty Images

ベテランが主役となるか

FWミケル・オヤルサバル、MFダニ・オルモ、ダニ・セバージョス、ファビアン・ルイスなど、今のスペイン代表には興味深い若手が揃っている。しかし、見るべきは若手だけではない。

今のスペイン代表で目を引くのは、4人のベテランプレイヤーだ。最終ラインを束ねるDFセルヒオ・ラモス(33歳)、その相棒の座を狙うラウール・アルビオル(34歳)、復活のMFサンティ・カソルラ(34歳)、今でも衰えぬスピードを持つMFヘスス・ナバス(33歳)。彼らも現チームのキーマンなのだ。

スペイン『MARCA』は、彼ら「オーバー34歳組」に注目している。オーバー34歳組とは、来年のEURO2020本大会を迎える時には全員が34歳以上になっていることを意味している。
同メディアによれば、スペインがメジャートーナメントに34歳以上の選手を4名も招集するのは初のことになるという。まだ4人全員が招集されると決まったわけではないが、代表監督ロベルト・モレノはベテラン組の大きさについて次のように語っている。

「これらの選手がいることには計り知れない価値がある。彼らは若い選手たちを助け、そのクオリティで我々を楽しませてくれる」

今の若手選手も実力は確かだが、シャビ・エルナンデスやアンドレス・イニエスタらが中心となっていた黄金時代と比較されると苦しい。今でもスペインNo.1DFのラモス、抜群のテクニックを誇るカソルラ、当時の黄金チームでスーパーサブ的存在だったスピードスターのナバスらには特別な力がある。

EURO2020制覇へのカギを握るのはオーバー34歳組なのか。ベテランが中心になるチームがあってもいいはずで、若い者にはまだまだ負けていられないとの意地を見せてほしいところだ。

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