長谷部誠VSレヴァンドフスキを避ける フランクフルトにあったジルーの記憶

ベンチから見守る鎌田と長谷部 photo/Getty Images

バイエルン戦ではベンチに

フランクフルトは2日に行われたブンデスリーガ第10節でバイエルンを5-1のスコアで粉砕することに成功したが、この一戦に長谷部誠は出場しなかった。長谷部は不動のリベロとして指揮官アディ・ヒュッターの信頼を掴んでいたが、なぜこのゲームではスタメンから外れたのか。

独『SGE4EVER』によると、試合前にヒュッターと長谷部の間でフィジカルコンディションについて相談する場が設けられたという。フル稼働が続いていた長谷部にコンディションの部分で不安があり、休息の意味を込めてのベンチスタートだった。

ただ、理由はそれだけではない。ヒュッターの記憶にあったのは、昨季ヨーロッパリーグ準決勝のチェルシー戦のことだ。フランクフルトは惜しくもPK戦の末に敗れてしまったのだが、このゲームでヒュッターは長谷部を中盤で起用。3バックの中央には今回のバイエルン戦と同じくマルティン・ヒンテレッガーを起用している。
長谷部をリベロから外したのは、チェルシーの大型FWオリヴィエ・ジルーにヒンテレッガーが対応するためだ。長谷部の統率力は見事だが、本職はセンターバックではない。高さやパワーには不安があり、ジルーとのマッチアップは決して相性が良いとは言えない。

バイエルン相手でも同じだ。最前線にはロベルト・レヴァンドフスキが構えており、フランクフルトはそこにヒンテレッガーをぶつけたのだ。レヴァンドフスキとジルーという世界屈指のハイタワーFWとの相性を考え、長谷部を休ませたヒュッターの判断は当たった。

長谷部にも疲労が溜まっていたのは間違いないはずで、今後のヨーロッパリーグの戦いへ向けてベテラン・長谷部に休養を与えることができた。レヴァンドフスキに1点は許したものの、ヒュッターの策は見事だったと言えよう。

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