20日にマンチェスター・ユナイテッドと対戦したリヴァプールは、前半に先制を許す苦しい展開となってしまった。しかもこの日はFWモハメド・サラーを欠いており、ベンチにもFWの選手がいなかった。指揮官ユルゲン・クロップが選択できる交代策は攻撃的なMFを投入するのみとなり、まずはアレックス・オックスレイド・チェンバレン、次にアダム・ララーナ、そして最後に負傷から戻ってきたナビ・ケイタをピッチへ送り出した。
85分に同点ゴールを決めたのはララーナだったが、今回注目したい選手は8分間しかプレイしていないケイタだ。ケイタは昨夏ライプツィヒから加入したギニア代表のMFで、加入前からクロップのスタイルに合う選手だと評判だった。ところが、昨季はレギュラーポジションを確保できない消化不良なシーズンとなってしまった。今季こそはと意気込んでいるに違いない。
ケイタは今回のゲームが今季初出場だったのだが、英『GIVE ME SPORT』は悪くないパフォーマンスだったと称える。マンUがリードを守ろうと引いて戦っていたことも関係しているが、ケイタは8分間のプレイタイムで22本のパスを記録している。この数字は、先発して70分間プレイしたジョーダン・ヘンダーソンとあまり変わらないのだ。
ヘンダーソンは70分間で26本のパスに留まっており、ケイタとはほとんど差がない。ヘンダーソンはチームの精神的支柱でもあり、攻守に走り回ってくれるファイターだ。しかし、ケイタがコンディションを上げてくればポジションを奪取することも不可能ではないはず。ケイタはライプツィヒで得点に絡めるMFと評価されており、得点力ならばヘンダーソンを上回る。
同メディアも出場時間は短かったが、先発でも上手くやっていけるのではないかとケイタのパフォーマンスを称えている。アンカーでファビーニョが絶対の信頼を得ている現状を考えると、ケイタが勝負を挑むべきはヘンダーソンかジョルジニオ・ワイナルドゥムだ。ケイタも控え要員に甘んじるつもりはないはずで、チェンバレンやララーナを含む激しいポジション争いが本格的にスタートすることだろう。
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