今季なかなか調子の上がらないマンチェスター・ユナイテッド。ここまでリーグ戦成績は8試合を終えて2勝3分3敗の12位は、残留争いに巻き込まれた1989-90シーズン以来最悪のスタートだ。ここまでアウェイで勝利を挙げることができていないのもそのシーズン以来など、ネガティブなデータが多数報じられている。
昨季途中就任から一時チームを快進撃へと導いたオーレ・グンナー・スールシャール監督だが、現在はその勢いもすっかり失われてしまった。現地では同監督の解任も時間の問題と、後任候補予想が連日紙面を賑わせている。しかし、スールシャール監督はチームの問題を全く改善できていないわけではないと英『The Sun』は主張している。
その根拠は失点数の減少だ。今季ここまででマンUが喫した失点は「8」。これはジョゼ・モウリーニョ前監督が指揮を執っていた昨季同時期の「14」よりも明らかに少ない数字。リーグ全体でも失点数の少なさは4位タイにランクインしている。就任前まで弱点と言われていた部分は改善できているのだ。
とはいえ、攻撃面は弱体化。8試合を終えて11ゴールを記録していた昨季に対し、今季は9ゴール。2012-13シーズンにはなんと25ゴールを挙げていただけに、今のマンUがどれだけ得点力不足に悩まされているかがわかる。
昨季とは打って変わって、守備に強みを持ち、攻撃に不安を抱えるチームとなったマンU。イングランドの名門はしばらく間、相手の猛攻をしのぎ、少ないチャンスをモノにするというスタイルで戦わなければいけないか。ファンはチームが再び王者の風格を取り戻すことに期待しているが、はたして。
●最新情報をtwitterで見よう!
twitterアカウント
https://twitter.com/theWORLD_JPN/