日本代表の右サイドが速すぎた ベルギーで覚醒した超光速のアシストキング

3アシスト決めた伊東 photo/Getty Images

ベルギーでもアシストを量産

モンゴル代表にとって、圧倒的なスピードで切り裂いてくる日本代表の右サイドは悪夢だったことだろう。

日本代表は10日に2022カタールワールドカップ・アジア2次予選でモンゴル代表と対戦して6-0の快勝を収めたが、圧巻だったのは右サイドに入ったFW伊東純也だ。森保ジャパンの右サイドといえばPSVでプレイする堂安律の定位置となっていたが、今回は伊東が先発。

レフティーの堂安は中へカットインする形で違いを作ろうとするが、右利きの伊東は自慢のスピードを活かして縦へ勝負し続けた。しかも伊東の右足から放たれるクロスは正確で、この試合だけで伊東は3アシストを記録する大活躍だった。サイドバックの酒井宏樹も絡んでくる右サイドの攻撃にモンゴルはかなり苦戦しており、この試合のカギとなったのは間違いなく日本の右サイドだ。
伊東がアシストを量産したことに驚いたサポーターもいるかもしれないが、実は驚くようなことでもない。伊東は所属するヘンク(ベルギー)で今季チームトップとなる5アシストを記録しており、これはリーグ全体でも2位の数字なのだ。伊東にはベルギーでアシスト王になるチャンスもある。

ベルギー『Voetbal Premier』もモンゴル戦でのアシスト・ハットトリックを取り上げており、伊東のことを「ヘンクの絶対的なアシストキング」と絶賛。日本は前半22分まで0-0の状態が続いていたが、それを打ち破ったのが伊東のクロスだったと称えている。

堂安、南野拓実、中島翔哉の2列目は強力だが、縦へのスピードを持つ伊東は貴重なオプションとなる。堂安も伊東のパフォーマンスにプレッシャーを感じたことだろう。ベルギーでアシスト王まで狙える韋駄天サイドアタッカーも、森保ジャパンで主力となるだけのスキルを備えている。

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