“クロアチアのメッシ”が目指す再ブレイク 「まだモドリッチのようになれる」

再起を誓うハリロビッチ photo/Getty Images

バルセロナに在籍した期間もあったが……

リオネル・メッシ2世と呼ばれた選手はこれまでにも何人かいたが、クロアチアのメッシと呼ばれてきたのが23歳のMFアレン・ハリロビッチだ。169cmと小柄ながらテクニックがあり、クロアチアの名門ディナモ・ザグレブが生んだNEXTスター候補生と考えられていたのだ。

実際にディナモ・ザグレブでは16歳と102日の若さでトップチームデビューを飾り、2年後にはメッシがいるバルセロナから引き抜かれた。バルセロナに加わったことでメッシ2世との呼び名が加速したのは間違いない。

ところがバルセロナでは何の爪痕も残すことができず、2年後の2016年にドイツのハンブルガーSVへ完全移籍。その頃にはメッシ2世との呼び名も聞こえなくなり、2018年に復活をかけてイタリアの名門・ミランへ移籍した。
しかしそこでも出番は確保できず、ベルギーのスタンダール・リエージュ、そして今季からはオランダのヘーレンフェーンにレンタル移籍している。クラブを転々とするまさかのキャリアとなり、今のところハリロビッチはクロアチアのメッシになりきれていない。

ただ、自信を失ったわけではない。伊『Calciomercato』によれば、ハリロビッチはヘーレンフェーンでもう1度自身の実力をアピールする考えで、同じクロアチアのMFルカ・モドリッチのような存在になれるはずと語る。

「嬉しいことに、ヘーレンフェーンは僕を獲得するためにあらゆることをしてくれた。これは良い選択だったし、リーグは僕に合っている。僕はエールディヴィジ最高、そして欧州最高の選手になれることを証明したいんだ。ミランでの扱いは残念だった。彼らとはいくつかの約束があったが、反対のことが起きてしまった。それでも僕はまだモドリッチのようになれるとの感覚があるんだ」

モドリッチも34歳と大ベテランの領域に入っており、クロアチア代表としてもそろそろ次なるスターが欲しい。ハリロビッチはまだ23歳と若く、チャレンジする時間は十分に残されている。もう1度ビッグクラブにふさわしい選手だと証明すべく、天才と呼ばれた男はオランダで奮闘している。

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