アーセナルは過保護だった。元DFメルテザッカー氏が衝撃の8-2大敗後を語る

若手を多く起用したアーセナルは、マンUにまったく歯が立たなかった photo/Getty Images

自伝で当時を振り返る

9月の最終日に、マンチェスター・ユナイテッドとのビッグマッチを控えるアーセナル。リーグテーブルで中位に沈むマンUは本領発揮とは遠い状態で、負傷者などの問題も抱えており、アウェイとはいえ勝ち点3を持ち帰りたいゲームと言えるだろう。

だがアーセナルには、シーズン序盤のマンUとのアウェイゲームで苦い記憶がある。2011-12シーズンの8月28日。セスク・ファブレガスなどの移籍による主力の放出と選手の負傷が重なり、若手を多く起用せざるを得なかったアーセナルは、8-2という衝撃的なスコアで大敗を喫したのだ。

この大敗の直後、アーセナルは大量の選手を獲得し立て直しを図った。この時にやってきた選手の一人が、最終ラインを支えた元ドイツ代表DFのペア・メルテザッカー氏だ。初の自伝である『BIG FRIENDLY GERMAN』を著した同氏は、当時のチーム状況を次のように振り返っている。英『Daily Mail』が伝えた。

「危機は言うまでもなかったが、緊張感はなかった。アーセナルのトレーニング場であるロンドン・コルニーに、ファンやマスコミの姿はなく、文字通りブロックされていたんだ」

メルテザッカー氏は、当然のようにファンやメディアからの批判にさらされると思っていたところ、選手らが悪いムードから守られていたことに驚いたという。同氏には、そんな状況があまりにも過保護であると映ったようだ。

「プレイヤーと一般の人たちの間に、通常のやり取りはなかった。異なる視点に直面させられることもなく、ジャーナリストに話す必要もほとんどなかった。長い目で見れば、一般の人々からのアクセスを防ぐことは、プレイヤーになんの好影響も与えないよ。むしろ、真空を作り出してしまう。そんな生活を送ることは、成長にとって良くないことだ」

マンチェスターで何が間違っていたのか。そんな議論が交わされることもなく、リラックスした雰囲気ばかりを作り出そうとしていたことに、ドイツの巨人は違和感を覚えたようだ。こんなアーセナルの“過保護”ぶりが、長年リーグタイトルから遠ざかってしまった原因の一つだったのかもしれない。あれから8年。アーセン・ヴェンゲル氏も去り、すっかり姿を変えたアーセナルは、オールド・トラッフォードでどんなゲームを見せてくれるだろうか。

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