『The Best』はメッシ、では『The Worst』は? “真逆”のファン投票実施

GK部門で1位となってしまったカリウス photo/Getty Images

西メディアがポジション別で意見求める

現地時間23日、国際サッカー連盟(FIFA)はミラノで『The Best・フットボールアウォーズ』の授賞式が行われ、男子最優秀選手にはバルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが選ばれた。昨季の活躍ぶりから各国代表選手や監督に"世界最高"と認められたわけだが、その裏では苦しい戦いを強いられた選手もいる。

そんな昨季奮わなかった選手を対象に、スペイン『MARCA』は『The Worst』を選ぶアンケートを実施している。選出方式はファン投票。同メディアはGK、DF、MF、FWと各ポジション3名ずつノミネート選手を選出し、ファンの意見を求めている。全てのポジションにおいて15万票近くの投票があり、サッカーファンからの注目度は高い。

まずはGK。この部門ではベシクタシュのロリス・カリウス、レアル・ソシエダ(現モンペリエ)のヘロニモ・ルジ、ボーンマス(現カラバフ)のアスミル・ベゴビッチがノミネートされている。その中でも知名度のせいか圧倒的な得票率で1位となったのはカリウスだ。なんと彼に投票したファンは全体の91%にものぼる。致命的なミスのイメージはまだ残ったままということか。
続いてDF。こちらはプレミアリーグの2名の選手が好勝負を演じている。アーセナルのシュコドラン・ムスタフィとマンチェスター・ユナイテッドのフィル・ジョーンズだ。いずれも昨季はファンから何度も批判を浴びた選手。しかし、より多くの票を集めたのはフィル・ジョーンズだ。彼の得票率は47%。ムスタフィは35%だった。この2人が票を奪い合ったため、もう一人のノミネート選手であるアーセナル(現アウクスブルク)のステファン・リヒトシュタイナーにはあまり票が入らなかった。

次はMF。ここではバルセロナ(現バイエルン・ミュンヘン)のフィリペ・コウチーニョが1位となっている。その得票率は半数以上の56%。バイエルン(現リール)のレナト・サンチェスも32%の票を集めたが、スペインの名門で苦悩の時間を過ごしたコウチーニョが中盤における『The Worst』に選ばれた。3人目のノミネート選手はマンUのフレッジだったが、彼は得票率12%に終わっている。

最後はFW。ここも圧倒的だ。選ばれたのはマンU(現インテル)のアレクシス・サンチェス。得票率は75%とセビージャ(現アヤックス)のクインシー・プロメスが記録した15%とニューカッスルのクリスティアン・アツが記録した10%を寄せ付けない結果となっている。チリ代表FWはイタリアの地でこの評価を覆すことができるか。

昨季は逆境に立たされた彼ら。しかし、中には新天地で再起を図る選手も多い。心機一転、新シーズンではこの汚名を返上するほどの活躍を見せてほしいところだ。

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