衰え見せぬ驚異のスピード スペイン代表の“切り札”が再び輝き放つ時

今もスペイン代表に選ばれるナバス photo/Getty Images

33歳がカルバハルからポジション奪うか

ダニ・セバージョスやファビアン・ルイス、ミケル・オヤルサバルなどスペイン代表には若い選手が続々と入ってきているが、そんな中で1人再びの輝きを放っているベテラン選手がいる。5日に行われたEURO2020予選・グループステージ第5節のルーマニア代表戦に右サイドバックとして先発出場したヘスス・ナバスだ。

ナバスといえば長らくスペイン代表にとってのサブの切り札的存在で、シャビ・エルナンデスやアンドレス・イニエスタら圧倒的テクニックを誇るMF陣を軸に魅惑のパスワークでゲームを完全支配していた当時のスペインにおいて、ひたすら縦へ仕掛け続けるスピードスターのナバスは珍しい存在だった。試合途中から流れを変える役割で出場することが多く、2010南アフリカワールドカップ、EURO2012制覇に貢献している。

そんなナバスは今も所属するセビージャで主力を任されており、今季よりチームを指揮するフレン・ロペテギの下で右のサイドバックを任されている。そこでの活躍もあり、今回は代表に召集されることになった。
スペイン『MARCA』は衰え知らずの選手と称えているが、33歳になった今もナバスのスピードは世界で十分に通用する。スペイン代表の右サイドバックといえばレアル・マドリードのダニエル・カルバハルが不動の地位を築いていたポジションだが、そのカルバハルにもポジション争いを挑めるはずだ。

今の調子を来年も維持できるならば、ナバスはEURO2020本選でも貴重な戦力となるだろう。33歳の超高速サイドバックが欧州の舞台で再び輝きを放っており、スペインの成功に欠かせぬ存在となりつつある。

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