アーセナルやマンチェスター・シティで活躍し、現在はベルギーのアンデルレヒトでプレイを続けているMFサミル・ナスリ。天才フットボーラーと言われてきたナスリだが、そんなナスリを大嫌いと語る者もいる。
かつてアーセナルでプレイしたエマニュエル・フリンポンだ。中盤の潰し屋的存在として期待されたフリンポンは、アーセナルの下部組織から輩出された選手だ。2011年にプロデビューを果たし、当時の指揮官アーセン・ヴェンゲルにも期待されていた。
ただ、フリンポンの印象を変える運命のゲームがあった。2011-12シーズンのリヴァプール戦だ。このゲームでフリンポンは退場処分を喰らってしまい、チームも0-2で敗北。ドレッシングルームが重苦しい空気に包まれる中、当時チームメイトだったナスリはフリンポンが原因で負けたと批判したという。この一件から両者の間には溝ができてしまった。この一件は有名なエピソードなのだが、フリンポンはナスリが現在所属するアンデルレヒトで同じような振る舞いをしていないか気にしているのだ。
ナスリはすでにリーグ戦で得点も記録しており、チームの中心的選手となりつつある。32歳という年齢を考えると後輩を引っ張っていく立場にあるわけだが、英『Daily Mirror』によればフリンポンはナスリが当時と同じように後輩へ余計なプレッシャーをかけていないか不安視している。
「僕は先輩選手へ常に敬意を払ってきた。誰に対しても敬意を欠いたことはない。ただ、ナスリだけは絶対好きになれなかった。今後も好きになることはないだろう。たとえ50億ドル渡されても、好きにはならない」
「あのリヴァプール戦のあと、ドレッシングルームでヴェンゲルは静かだった。結果には失望していただろうけど、彼は静かだった。ただナスリは全員の前で僕のせいでゲームを落としたと言ったんだ。彼をいじめっ子のように感じた。アンデルレヒトでは人として変わり、異なる形でみんなと接していることを望むよ。過去のことから彼がナイスガイではなかったと知っているからね」
ナスリは先輩としてアンデルレヒトの若手とどう接しているのだろうか。当時若かったフリンポンにとって、ナスリの振る舞いは心に傷を残すことになったようだ。
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