昨季は失意のシーズンとなってしまったマンチェスター・ユナイテッド。プレミアリーグ6位フィニッシュという結果に対して、多くのサポーターが不満を持っていることは間違いない。イングランドの覇権を奪回するためにも、オーレ・グンナー・スールシャール監督はチームの改革に着手することだろう。
しかし、一口に改革と言っても様々なものがある。まず頭に浮かぶのは有力選手の補強。実力に定評のある即戦力をチームに加えることができれば、速やかにチーム力を向上させることができる。だが、注目すべきは他クラブの選手だけではない。マンUには優れた若手選手が控えており、英『90min』はユース出身のヤングスターたちもスールシャールの助けになるのではないかと考えている。
その候補としてまず挙げられるのは、ウイングを主戦場とするタヒス・チョン。強さ、スピード、卓越したセンスを兼ね備える19歳だ。アレクシス・サンチェスやジェシー・リンガードがうまくフィットしなかったウイングの位置で、来季この若者が輝きを放つことは十分に考えられるだろう。
そのチョンよりも若い18歳のMFアンヘル・ゴメスやMFジェイムズ・ガーナーも楽しみな存在だ。彼らはそれぞれ「NEXTイニエスタ」、「NEXTキャリック」とも現地で称されており、その柔らかいボールタッチが光る。特にゴメスは2017年に16歳9カ月の若さでプレミアデビューを果たしており、今後の成長に注目が集まっている。この2人の他にも、MFには今年ウェールズ代表に初選出された18歳のディラン・レヴィットが在籍しており、一気に世代交代が進む可能性がある。
17歳のFWメイソン・グリーンウッドにも期待がかかる。グリーンウッドは昨季リーグ戦に加えてチャンピオンズリーグでも出番を得るなど、順調にそのキャリアを歩み始めている。未熟な面もあるが、スールシャール体制が続く限りは来季もどこかでチャンスを与えられるかもしれない。
守備陣では18歳のリー・オコナーが有望株だ。サイドバックを主戦場としながらも、昨季はU-23でセンターバックも経験。守備的なポジションならどこでもこなせるユーティリティ性はトップチームでも重宝されるはずだ。マンUは守備に問題を抱えていると言われるだけに、彼がバックアッパーとして信頼できる存在になれば大きい。
強力なチームを作り上げるためには若い力が必要不可欠。はたして、スールシャール監督はこの6人をこれからどう育てていくのか。ヤングスターたちの今後に注目だ。
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