2018-19シーズンのセリエAを6位で終え、チャンピオンズリーグ出場を逃したローマ。今夏は守備の要として最終ラインに君臨していたギリシャ代表DFコスタス・マノラスや長年チームを牽引した元イタリア代表MFダニエレ・デ・ロッシを失った。しかし、肩を落としてばかりはいられない。新たにチームに加わる優秀な選手もいるのだ。
そのひとりがベティスから加入したスペイン代表GKパウ・ロペス。昨季リーガ・エスパニョーラで33試合に出場したスペインきっての逸材だ。代表チームでは1試合しか出場していなものの、昨年のW杯終了後からコンスタントに招集されている。
そんなパウ・ロペスがローマ加入の記者会見で頼もしい言葉を残している。伊『Sky Sport』によると、24歳の守護神は次のように語った。
「ローマは僕に賭けてくれた。その信頼をプレイで返すつもりだよ。クラブが僕を連れてくるためにとても努力したことを理解している。その重責を感じているし、大きな刺激を与えてくれる。これからどうなるかはわからないが確実に仕事をこなし、謙虚に身を切るつもりでプレイすることを保証するよ。GKとしてクラブ史上最高額の給料を貰うことに責任を感じている。でも準備はできているし、落ち着いている。すぐにチームになじみたいと思っているし、クラブやチームメイト、ファンをリスペクトしているよ。そしてチームの守備陣を牽引したい。この移籍は僕のキャリアにおいて前進だ。このクラブこそがベストだよ」
とても24歳とは思えない落ち着いたコメントだ。スペインの未来を担う守護神はどっしりとチームを最後方から支えてくれることだろう。
ローマは昨季、ブラジル代表アリソン・ベッカーを失った後、後釜としてスウェーデン代表GKロビン・オルセンを獲得した。しかし、彼のパフォーマンスはお世辞にも良いと言えるものではなかった。クラウディオ・ラニエリ監督が就任して以降はアントニオ・ミランテがゴールマウスを守り事なきを得たが、フォンセカ新監督はGKに足元も技術を求めるタイプの指揮官。イタリアのクラシカルな守護神であるミランテにその役割は難しい。そのあたり、スペイン人でテクニックに定評のあるパウ・ロペスはうってつけの人材だろう。このスペイン代表守護神がいる限り、ローマがGKのチョイスに悩まされることはなくなるかもしれない。
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