レアル・マドリードに向かった日本代表MF久保建英はトップチームに割って入れるのだろうか。レアル加入だけでも凄いことだが、勝負はここからだ。まずはBチームにあたるレアル・マドリード・カスティージャでプレイすることになっており、ここでのサバイバルはかなり激しい。
カスティージャには将来有望とされる選手たちが集まっているが、トップチームで定位置を確保できないままクラブを去る者も多い。レンタル移籍なども含まれているが、今夏もすでに数名の若手がレアルを離れているのだ。
スペイン『MARCA』が特集しているが、まずは右サイドバックを本職とする22歳のアルバロ・テヘロが今夏エイバルへ移籍。テヘロは昨季スペイン2部のアルバセテにレンタル移籍していたが、レアルのトップチームに割って入ることはできなかった。
同じくアルバセテにレンタル移籍していた選手では、23歳のMFアレイクス・フェバスがマジョルカへ向かう。同メディアによれば2人ともまだレアルが保有権を50%有しているとのことだが、新天地でアピールできるだろうか。
さらに22歳のMFオスカル・ロドリゲスは昨季に続いてレガネスにレンタル移籍する。昨季はレガネスで31試合4得点の記録を残しており、これ以上の結果を残さない限りトップチームでのポジション確保は難しいだろう。
レガネスには21歳のセンターバック、アレックス・マルティンもフリーで向かうことになっており、レガネスはレアルのサポーターからも注目されるクラブとなりそうだ。
昨季マルセロから左サイドバックのポジションを奪ったかに思われたDFセルヒオ・レギロンもセビージャにレンタル移籍で向かうことになった。レアルはリヨンからフェルランド・メンディを獲得しており、即戦力が次々とやってくるのが恐ろしいところだ。少し結果を残すだけで定位置を確保できるほど甘い環境ではない。
レギロンと同じく昨季ブレイクのきっかけを掴んだかに見えたMFマルコス・ジョレンテはライバルのアトレティコ・マドリードに4000万ユーロの移籍金で加入している。こちらもカゼミロら豪華な中盤の壁を越えることはできなかった。
今後は久保も激しいサバイバルに身を投じていくことになるが、ジネディーヌ・ジダンの信頼をいつ掴めるのか。