現代のサッカーは昔に比べて退屈なものとなったのだろうか。かつてデポルティーボで活躍し、清水エスパルスでもプレイした経験を持つ元ブラジル代表MFジャウミーニャ氏は不満を抱いている。
ジャウミーニャ氏といえばトリッキーなドリブルを得意とする選手だったが、現代はそうしたトリッキーなドリブルを仕掛ける選手は減少傾向にある。現在は南米No.1を決めるコパ・アメリカが行われているが、南米の選手でもド派手なフェイントを繰り出すことは少なくなってきている。
スペイン『MARCA』によると、ジャウミーニャ氏は今のサッカーは解説をしていても退屈だとコメントしており、ドリブルが減ったことに納得していない。
「退屈だね。少し退屈なんじゃなくて、本当に退屈なんだ。テレビの前で座って試合を見るのは難しいよ。時々テレビの仕事で見ないといけない時があるけど、本当に退屈だ。ドリブルの数が非常に減っていて、これがいつの日か変わることを望んでいるんだ。ブラジルサッカーの本質であるドリブルやトリッキーなプレイは変えられない。これは欧州との違いだったが、今ではブラジル人選手も欧州のように強く、テクニックのクオリティが落ちている。今のブラジルの中盤と1982年のジーコやソクラテスの中盤を比べるのは難しい」
今大会はネイマールが欠場しているため、確かにブラジルの攻撃からトリッキーさは失われているように感じられる。同氏はフィリペ・コウチーニョの能力は認めているようだが、バルセロナに所属するMFアルトゥール・メロに対しては創造性がないと厳しい。セーフティな欧州タイプのMFと評価しているのだ。
それこそ今はヒールリフトなどを仕掛けるアタッカーも減ってきており、そうした派手なプレイを求めていた人にとっては退屈に見えるのかもしれない。
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