最終ラインの顔触れが大きく変わる
リュカ・エルナンデス、ディエゴ・ゴディン、ファンフランが退団し、フィリペ・ルイスにもクラブを離れる可能性があるアトレティコ・マドリードでは新たな守備組織構築が求められている。安定した最終ラインこそディエゴ・シメオネ率いるアトレティコの生命線だったため、来季以降の成功は今夏の補強にかかっていると言っていい。
問題は誰を狙うかだが、スペイン『MARCA』はすでに3人の候補者がリストアップされていると伝えている。まず1人目はバルセロナDFネウソン・セメドだ。右サイドバックを務めるセメドには今夏の退団案が浮上しており、バルセロナではセルジ・ロベルトとのポジション争いがある。
またアトレティコFWアントワーヌ・グリーズマンにもバルセロナ移籍の噂があるため、グリーズマンがバルセロナへ向かう場合はセメドの譲渡が条件に盛り込まれる可能性があるという。セメドはファンフランの後釜候補として十分な実力者だ。
2人目はエスパニョールDFマリオ・エルモソだ。レアル・マドリードの下部組織出身選手としても知られるエルモソは、23歳の左利きセンターバックだ。今季途中にはレアルが買い戻しに動く可能性があると報じられるなど、エスパニョールでのパフォーマンスは高く評価されている。左のサイドバックも担当可能なため、エルナンデスの後釜としては理想的か。
3人目はブラジルのアトレティコ・パラナエンセでプレイする21歳のレナン・ロディ。こちらは左サイドバックを本職とする選手で、欧州行きが近いと言われるブラジル期待の若手サイドバックだ。チェルシーのマルコス・アロンソやFCポルトのアレックス・テレスも候補に挙がっているようだが、彼らよりロディの方がコストを抑えられるとの考えだ。
果たして来季アトレティコの最終ラインはどんな顔ぶれとなるのか。これまでと同様にレアルとバルセロナのリーガ2強に立ち向かえる存在でいたいところだが、全ては今夏の補強次第だろう。