ベシクタシュでの冒険は終わりか
今冬にトルコのベシクタシュにレンタルで加わった日本代表MF香川真司は、4得点2アシストの成績でシーズンを終えた。トルコに向かったことでプレイのリズムを取り戻したようにも見られたが、すでに香川は自身のInstagramでもベシクタシュに別れのメッセージを伝えており、ベシクタシュ残留の可能性は低い。
所属元のドルトムントに戻ることになるが、地元紙『Ruhr Nachrichten』は香川が難しい立場にいると取り上げている。ドルトムントは今夏もトルガン・アザール、ユリアン・ブラントの獲得を発表するなど、攻撃陣はかなり豪華な顔ぶれになっている。ルシアン・ファブレの下で今季も構想外だった香川が割って入るのは難しく、ドルトムントを離れることになるだろう。
気になるのはどこへ向かうかだが、同メディアは給与の問題もあると指摘。スペイン挑戦も香川にとっての選択肢となっていたが、今冬にも香川の給与を約束できるスペインのクラブは少ないとの意見が出ていた。
頻繁に噂されていたのはウェストハムやエヴァートンなど、イングランドの中堅クラブへの移籍案だ。香川はマンチェスター・ユナイテッドでプレイしていた経験があり、プレミアリーグの雰囲気やプレイのリズムを理解している。エヴァートンやウェストハムがさらに上の順位を目指すのであれば、香川のような攻撃で違いを作れる選手は魅力的だろう。
同メディアもイングランド行きの可能性を選択肢に含めているが、香川は来季どこでプレイするのか。2022カタールワールドカップも視野に入っているはずで、まずは出場機会を確保できるところを選びたい。