相次ぐ高評価
フランクフルトの中心選手として活躍を続ける元日本代表MF長谷部誠。ブンデスリーガ屈指のリベロとして、その能力を存分に発揮する彼は、現地で“皇帝”と称されている。35歳という年齢を迎えながらも、今季は公式戦44試合に出場。今なお成長を続ける長谷部の姿に、現地メディアも驚きを隠せないようだ。
独『op online.de』は今季のフランクフルトを振り返る記事内で、長谷部のパフォーマンスを絶賛している。同メディアはこのサムライの2018-19シーズンを次のように評した。
「今季最大のサプライズは『チームで最も高齢の男』かもしれない。ハセベは主にリベロとして、また時にはMFとしても傑出したシーズンを送った。35歳の日本人は、代表を引退したことで何千マイルもの移動をしなくなった。それが彼に恩恵をもたらしている。ハセベはまた新たなキャリアを形成している。彼は視野の広さやベテランとしての戦術眼を披露しただけでなく、激しいデュエルも挑んだ」
レギュラーとして試合に出るだけでなく、35歳の選手がここまで素晴らしいパフォーマンスを見せるとは思わなかったのだろう。たしかに、この再ブレイクを予想できた人は少なかったはずだ。
フランクフルトでの5年目となった今季は、長谷部にとって充実のシーズンとなった。しかし、来季はタイトルが欲しいところだろう。そのためにも彼は“皇帝”として、これからもフランクフルトの最終ラインを支え続ける。