“オレンジ軍団”が世界を支配する EURO連覇の若きオランダが強すぎる[映像アリ]

U-17欧州選手権を制したオランダ photo/Getty Images

U-17欧州選手権でまたも優勝

EURO2016、ロシアワールドカップの両方に出場できなかったオランダ代表には、このまま転落してしまうのではないかとの不安が漂っていた。アリエン・ロッベンやウェズレイ・スナイデル、ロビン・ファン・ペルシーなど偉大すぎた先輩たちに依存する状態が続いてしまい、世代交代に失敗したのだ。

しかし、オランダサッカー界には早くも希望の光が見えてきている。A代表がネーションズリーグで準決勝に進んだこともそうだが、若手がユース年代の大会で無双状態となっているのだ。

注目すべきはU-17のカテゴリーで、U-17オランダ代表は5月3日からアイルランドで開催されていたU-17欧州選手権・決勝でイタリア代表を破って優勝。昨年の同大会も決勝カードは全く同じで、その時もオランダが勝利している。つまりオランダは今回で連覇達成だ。
その主力となっているのはアヤックスのユース選手たちで、今回の代表メンバーでは実に8人もアヤックスから選ばれている。トップチームも今季はチャンピオンズリーグでベスト4に入ったが、その下の世代にも恐ろしい才能が控えているのだ。

例えば17歳のFWブライアン・ブロビーだ。U-17オランダ代表で24試合16得点と爆発しているアタッカーは、そう遠くないうちにアヤックスのトップチームで存在感を放つだろう。ユース世代のDFに止められるレベルではない。

U-17代表をまとめた主将のMFケネス・テイラーもアヤックスの選手で、来季にはトップチームでも出番を得られるのではと期待されている逸材だ。

さらに今回のイタリアとの決勝で見事な追加点を決めた15歳MFナジ・ユニュヴァルも、アヤックスのユースでプレイする選手だ。こちらも15歳ながら非常に評価が高く、イタリア戦で決めたゴールもペナルティエリアで驚異の冷静さを見せている。

・ナジ・ユニュヴァルのゴール




また、アヤックス以外にも優れたタレントはいる。センターバックに加えて右のサイドバックもこなすリヴァプールのキ・ヤナ・フーフェル(17歳)も興味深いタレントで、指揮官ユルゲン・クロップはフーフェルをFA杯でもプレイさせている。それほど期待されている選手なのだ。

今回のイタリア戦で見事なミドルシュートを突き刺したチェルシーユース所属の17歳DFイアン・マートセンも注目されている選手で、オランダの10代には驚異的な才能を持つ選手が揃っている。

・イアン・マートセンのゴール




英『GIVE ME SPORT』はこの世代が今後数年間サッカー界を支配する可能性があると伝えており、現在A代表で活躍するフィルジル・ファン・ダイクやメンフィス・デパイらを含め、数年後のオランダは恐ろしいチームになっているかもしれない。まずは来年のEURO2020に出場し、そして2022カタールワールドカップへ。出場権を確保するのが先だが、2022ワールドカップでは優勝候補に挙げられていても不思議はないだろう。

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