昨季と同じミスはあり得ない バルサがついに見つけた”中盤の戦士”

バルセロナのビダル photo/Getty Images

バルサらしくないMFだが……

セルヒオ・ブスケッツ、イヴァン・ラキティッチ、アルトゥール・メロら優雅なテクニシャンに比べると、MFアルトゥーロ・ビダルはバルセロナらしくない選手かもしれない。ビダルもテクニックのある選手だが、ブスケッツやラキティッチとは特長が異なる。バルセロナのMFにはいない中盤で激しく相手を潰せるダーティーな一面を持つ選手だ。

スタメンを確保できているとは言えないが、1日のチャンピオンズリーグ準決勝1stレグ・リヴァプール戦のヒーローはビダルだった。もちろん2得点を挙げたリオネル・メッシも凄いが、中盤で走り続けたビダルも称賛されるべきだろう。スペイン『MARCA』も「バルセロナの戦士」とビダルを称えており、今思えばビダルを獲得しておいたのは正解だった。

何よりバルセロナには昨季の苦い経験がある。昨季はチャンピオンズリーグ準々決勝でローマと対戦し、カンプ・ノウでの1stレグで4-1と快勝を収めた。やや楽勝ムードも漂う中でアウェイでの2ndレグに臨んだバルセロナは、まさかの0-3で完敗。アウェイゴールの差でベスト4入りを逃してしまった。もう昨季と同じミスは許されないが、同メディアはビダルのような選手が中盤にいれば昨季のようなミスは犯さないはずと伝えている。チャンピオンズリーグで上へ進むにはビダルのように中盤でハードワークしてくれる選手も必要なのだ。
指揮官エルネスト・バルベルデはジョゼップ・グアルディオラのようなユニークな指揮官ではない。どちらかといえば現実的なタイプだ。だからこそ、ビダルのような戦士をバルセロナのスタイルに組み込むことができる。圧倒的なポゼッションで相手を支配するゲーム展開は少なくなったが、バルベルデの現実的な部分がチャンピオンズリーグ制覇へ役立つ時がくるかもしれない。今季はファイナル進出へ王手をかけており、優勝への期待は大きく膨らんでいる。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.292 最強ボランチは誰だ

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:海外サッカー

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ