勝つべき? 負けるべき? プレミア優勝争いで“板ばさみ”の意外な人物とは

複雑な心境を吐露したベニテス photo/Getty Images

元リヴァプールの監督だけに……

今季のプレミアリーグも残すところあとわずかとなった。しかし、リヴァプールとマンチェスター・シティが繰り広げる優勝争いの行方はいまだ予想がつかない状況だ。そんな中、思わぬところでこのタイトルレースの影響を受けている人物が存在する。

その人物とは日本代表FW武藤嘉紀が所属するニューカッスルのラファエル・ベニテス監督。彼は2004-05シーズンから6年間リヴァプールの指揮官を務めた経験があり、当時チャンピオンズリーグ制覇やFA杯優勝などの栄光をチームにもたらしている。そういった経緯もあってか、英『HITC』によるとベニテスは現地時間5月4日に予定されているリヴァプール戦で勝つべきか負けるべきかわからなくなっているという。

「リヴァプール戦は勝つことができないゲームだ。もし勝ってしまえば彼ら(リヴァプールサポーター)は我々に対して『ぼくらを助けてくれるはずだったのに』と言い、負ければ『全力を尽くさなかった』と言うんだ。この試合についてはその日が来るまであまり話さないようにするよ。チームのためにベストを尽くすのが私の仕事だし、(リヴァプール戦でも)そうするつもりだ」
古巣の初優勝に関わる一戦だけにベニテスはさまざまな思いをめぐらせているようだ。今回の発言は自身の監督キャリアで最高の時間を過ごしたともいえるリヴァプールに対する愛あってのことかもしれない。

ニューカッスルは現在勝ち点41の13位につけており今季の残留は手中に収めている。しかし万が一にでもリヴァプール相手に忖度することとなれば、熱狂的なことで知られるニューカッスルサポーターが黙ってはいないだろう。加えて、このリヴァプール戦は今季ホームのセント・ジェームズ・パークで行われる最後の試合。ベニテスの気持ちもわからなくはないが、サポーターは首位撃破を願っているはずだ。

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