今季のレアルはまるで”格下狩り”!? トップ10相手の得点はたったの……

レアルのベンゼマ photo/Getty Images

バルセロナと差を生んだ決定力

今季のレアル・マドリードは国内リーグでも躓いているが、問題の1つになっているのが得点力だ。得点数が物足りないことはもちろんだが、今季のレアルはリーグ戦上位のチームからなかなか得点を奪えていないのだ。大一番で得点を奪える選手が今のレアルにいるのか。これは大きな疑問だ。

スペイン『MARCA』がまとめているが、レアルは今季リーグ戦で奪った55ゴールのうちトップ10相手に決めた得点は17ゴール。割合にすると30.9%だ。一方で首位を走るバルセロナは81ゴール中43.2%にあたる35ゴールをトップ10相手に奪っている。今ユヴェントスではビッグゲームに強いクリスティアーノ・ロナウドが結果を出しているが、今のレアルには大一番で爆発するストライカーが不足している。

カリム・ベンゼマも今季はリーグ戦で17ゴールとまずまずの成績を残しているが、そのうち9ゴールはボトム7から奪ったものだ。ウエスカ、ラージョ・バジェカーノ、ビジャレアル、セルタ、レバンテといったところが当てはまり、格下キラーになっているのは少々気にかかる。レアルをタイトルに導くにはバルセロナやアトレティコ・マドリードといったライバル相手に得点を奪わなければならない。果たしてベンゼマにその大役を任せられるのか。
同メディアはバルセロナFWルイス・スアレスと比較しているが、スアレスはセビージャ、アトレティコ相手にも得点を記録しており、昨年10月のレアル戦ではハットトリックまで記録している。リオネル・メッシと合わせ、彼らはトップクラブ相手でも関係なくネットを揺らしてくる。この決定力が大きさ差につながっているのは間違いないだろう。

得点数を見れば、来季もベンゼマに賭けたくなる。しかし奪った相手が格下ばかりなのを考えると少々複雑だ。レアルはやはりロナウドのように大一番で結果を出せるストライカーを獲得すべきなのかもしれない。

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