韓国のエースはケインを超えたのか ”スパーズ絶対的エース”の立場に変化

トッテナムのソン・フンミン photo/Getty Images

ケインより重要との声も

まだマウリシオ・ポチェッティーノのチームが見たことのないチャンピオンズリーグ・ベスト4の景色を目指すトッテナムは、9日に行われた準々決勝1stレグでマンチェスター・シティを1-0と撃破した。ホームでしっかりと先勝出来たわけだが、トラブルも起きてしまった。エースのハリー・ケインが相手選手との接触で左足首の靭帯を痛めてしまったのだ。今季絶望の可能性があり、当然のことながら翌週の2ndレグには間に合わない。

トッテナムにとっては絶望的とも言えるシチュエーションだが、英メディアの反応はやや異なる。これまでのトッテナムならばケインの離脱は大ダメージだったが、英『TalkSport』は韓国代表FWソン・フンミンの方がケインより重要な選手になっているのではないかと主張している。

今回のマンC戦でも決勝点を挙げたのはソン・フンミンで、その得点力は驚異的なレベルにある。ケインは今年1月から2月にかけても負傷で離脱していたが、その間チームはリーグ戦とチャンピオンズリーグで全勝。エース不在の中チームを勝利に導いたのはソン・フンミンで、センターフォワードとしてリーグ戦で3試合連発、さらにチャンピオンズリーグではドルトムント相手に得点を決めた。センターフォワードでソン・フンミンを起用するやり方は、もうサプライズではない。信用できるオプションの1つなのだ。
ケインが貴重な得点源なのは間違いないが、今季はケインが出場した時よりも不在時の方が高い勝率を記録している。それにソン・フンミンが影響しているのは間違いなく、一部ではケイン不在時の方がソン・フンミンは良いプレイができるとの意見もある。

英『The Guardian』も前線でどっしりと構えてボールを保持できるケインとは違い、ソン・フンミンが相手の最終ライン裏へ果敢に飛び出すプレイができる部分に注目しており、こちらの方がトッテナムの良さを引き出す場合もあるのだろう。例えば翌週のマンCとの2ndレグでは、ホームのマンCがスコアをひっくり返そうと攻撃的に出てくるだろう。その時ソン・フンミンを高速カウンターで活かすことができるはずだ。ケインが最前線に構えている時よりも素早い攻撃が繰り出せるかもしれない。

アジアのアタッカーがこれほど高く評価されるのは特別なことで、ソン・フンミンはいつの間にかケインの立場すら脅かすほどの点取り屋へと成長している。

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