CL出場に黄色信号
現地時間6日に行われたセリエA第31節、ミランは敵地でユヴェントスと対戦した。前半39分、FWクシシュトフ・ピョンテクのゴールで先制したミランだったが、後半に逆転を許し試合は1-2で終了。リーグ戦4試合ぶりの勝利とはならなかった。
この敗戦でミランは5位アタランタに勝ち点で並ばれ、6位に浮上したローマとの差が1ポイントとなった。一時、4位以内のフィニッシュを手中に収めつつあったミランだが、いまやそれは不確実なものとなっている。そんな状況もあってか、この試合で今季21点目となるゴールを決めたピョンテクは試合後に自身のInstagramを更新し、複雑な心境を綴っている。
「ぼくはユヴェントスに対しての最初のゴールに満足している。でも同時に他のすべてに失望しているよ……」
嬉しい気持ちがある反面、チーム全体のパフォーマンスを憂いているようだ。事実、この日のミランはピョンテクがDFの裏を取って抜け出した際に効果的なパスを供給できないなど、連携面での物足りなさを感じさせるシーンがいくつか見受けられた。彼は自身が孤軍奮闘するこの状況に危機感を覚えているのだろう。
現在のミランはピョンテクの相棒として定着していたMFルーカス・パケタや、絶対的守護神だったGKジャンルジ・ドンナルンマが負傷離脱中。シーズンも佳境を迎える中、攻守の両輪を欠く苦しい状況となっている。しかし、そんな中でも1人で違いを生み出すのがエースの仕事。そのゴールパフォーマンスから“エル・ピストレロ(スペイン語でガンマンの意)”と称されるポーランド人FWは残り試合もゴールを射止め続け、チームを2013-14シーズン以来となるチャンピオンズリーグ出場に導くことができるか。