ペップはサッリの良き理解者? 大差で打ち負かした敵将を擁護

欧州サッカーを牽引してきたグアルディオラ(左)とサッリ(右)photo/Getty Images

「彼がやりたいことを正確に理解している」

10日にプレミアリーグ第26節が行われ、マンチェスター・シティとチェルシーが対戦。セルヒオ・アグエロのハットトリックなどで圧巻のゴールショーを披露したマンCが、6-0でチェルシーを撃破している。

あまりの大敗に、チェルシーの指揮官を務めるマウリツィオ・サッリ監督には批判が集まっているが、マンCのジョゼップ・グアルディオラ監督が試合後に敵将を擁護。インタビューに応じた際、記者から「サッリに同情するか」という質問が飛ぶと、「イエス、もちろんだ。私は彼がやりたいことを正確に理解しているからね。彼のようなタイプの人間は、いつだってサッカーの進歩に役立つんだ」と答えた。英『sky sports』などが伝えている。

さらに「彼らは、スタンフォード・ブリッジで我々を撃破した。昨季のナポリ戦もそうだ。これらの試合では、彼らは我々よりも優れていた」と述べつつ「何度も言ってきたが、私も最初の年は困難を極めた。ただ、人々は初年度がどれだけ難しいかを理解していない。素晴らしいプレイをした時もあったが、シーズン通してそれを続けることは難しんだ。人々は『やったー。監督が来たぞ。選手が獲得できた。結果が残せる』と期待を寄せるが、時間が必要なんだ。もちろん、オーナーもだよ」と話している。
ナポリ時代にサッリが作り出す美しいサッカーに魅了され、このイタリア屈指の戦術家を絶賛していたペップ。ライバルクラブの敵将ではあるが、同じ欧州サッカーを牽引してきた戦術家として、考えや気持ちがわかる良き理解者でもあるのかもしれない。今回は大きく明暗を分ける結果となってしまったが、24日にはリーグ杯の決勝で再びマンCとチェルシーが対戦する。今後も二人の熱き戦いに注目だ。

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