クロース2世にドルトムントの掃除屋 ブンデスで躍動の『隠れた5人』とは

ライプツィヒのピーター・グラーチ photo/Getty Images

首位を走るドルトムントで得点を量産しているパコ・アルカセル、サイドを疾走する18歳のジェイドン・サンチョ、今夏ニースから加入して大暴れのボルシアMG所属FWアラサン・プレア。彼らはここまでブンデスリーガ序盤戦で大きな注目を集めている選手だ。

しかし、どのチームにも縁の下の力持ちは存在する。連日のように話題を奪うことはないかもしれないが、今季大活躍している選手たちは他にもいるのだ。ブンデスリーガ公式はそうした隠れたスター5名をピックアップ。前半戦を良い形で戦っている5人を取り上げている。

1.ピーター・グラーチ(ライプツィヒ/GK)

現在3位につけているライプツィヒでは、どうしても攻撃陣に注目が集まる。ティモ・ヴェルナー、ユスフ・ポールセン、ジャン・ケビン・オーギュスタン、さらに今夏加入のブラジル人19歳FWマテウス・サントス・カルネイロ・ダ・クーニャの前線4人は開幕当初から話題となっていた。

しかし今季のライプツィヒは守備も見逃せない。ライプツィヒはリーグ戦11試合で失点を9点に抑えており、失点数が二桁に達していないのはライプツィヒだけだ。グラーチは6度のクリーンシートを達成しており、抜群の働きを見せている。

2.トーマス・デラネイ(ドルトムント/MF)



デラネイは今夏チームに加わった選手だが、話題になるのは同じく今夏加入したMFアクセル・ヴィツェルの方だ。ヴィツェルの存在は大きいと言われ続けているが、デラネイも負けていない。決して派手なタイプの選手ではないが、デラネイは今季ここまでデュエル勝率60%を記録し、空中戦の勝率も70%近い数字を残している。同サイトはデラネイを「中盤の掃除屋」と称えており、まさに縁の下の力持ちとの表現がぴったりだ。

3.ヨナス・ホフマン(ボルシアMG/MF)



現在2位と好調のボルシアMGではアラサン・プレアの得点量産が目立つが、ホフマンも貴重な存在だ。セントラルMFながらここまでリーグ戦で5得点3アシストの結果を残しており、10月のマインツ戦ではハットトリックも記録。同サイトはホフマンを10月の最優秀選手に選んでいる。

ホフマンはリーグ戦で過去3点以上奪ったシーズンがなく、今季はすでにそれを超えたことになる。キャリア最高のシーズンと言ってもいいだろう。

4.アルフレッド・フィンボガソン(アウグスブルク/FW)



フィンボガソンはアイスランド代表のセンターフォワードとしてロシアワールドカップを戦った選手で、今季序盤戦はコンディションの問題もあって出遅れてしまった。しかし今季リーグ戦初出場となった第6節のフライブルク戦ではいきなりハットトリックを記録。現在は3試合連続得点中で、6試合出場で7得点と驚異的なペースを維持している。

フィンボガソンはブンデスリーガを代表するストライカーとは言えないが、それでも高い得点力を秘めた優秀な点取り屋だ。同サイトは早くも昨季のリーグ戦12得点を上回ることは可能との見方を示しており、ブンデスリーガでのキャリアハイを達成できるかもしれない。

5.マクシミリアン・エッゲシュタイン(ブレーメン/MF)



今季大ブレイクしている選手の1人だ。同じドイツ人MFトニ・クロースと比較される存在となっており、セントラルMFとして覚醒のシーズンを迎えている。

あまりチームとして誇れる記録ではないが、ブレーメンのFW陣は全員エッゲシュタインの得点数に負けているのだ。エッゲシュタインがここまで4得点なのに対し、クラウディオ・ピサロ、マックス・クルーゼ、そして日本代表FW大迫勇也の3人は2得点に留まっている。エッゲシュタインが得点源と言われても仕方がないだろう。


優勝争いをリードするドルトムントはもちろんだが、ライプツィヒのアグレッシブな全員守備、7位とまずまずの位置につけるブレーメン、得点王争いにも絡んでくるであろうフィンボガソン、この5人が所属するチームは結果だけでもチェックしておくべきだろう。

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