これがペップ改革だ! ピケ、キミッヒらグアルディオラが変えた『7人』

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ジョシュア・キミッヒ photo/Getty Images

現在マンチェスター・シティを指揮するジョゼップ・グアルディオラは世界を代表する名将で、これまでも確信的な戦術を生み出してきた。戦術を構築する手腕も見事だが、何よりの特徴は選手の新たな能力を引き出すところにある。

選手をこれまで担当したことのないポジションにコンバートするケースが多く、これまでバルセロナ、バイエルンでも選手の新たな特性を引き出してきたのだ。そこで英『HITC』は、グアルディオラの下で変化を遂げた選手を7名リストアップ。改めてグアルディオラの特別な手腕を振り返っている。

1.ジョシュア・キミッヒ(バイエルン)

優秀な若手の1人でしかなかったキミッヒだが、今では世界を代表するユーティリティプレイヤーとなった。中盤を本職としていたキミッヒをグアルディオラはセンターバックで試したり、右サイドバックにコンバートしたりと様々な形で起用した。そのおかげでキミッヒはプレイの引き出しが増え、今ではドイツ代表の中心選手となりつつある。

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ジェラール・ピケ photo/Getty Images

ニコラス・オタメンディ photo/Getty Images

2.ジェラール・ピケ(バルセロナ)



今でこそピケはワールドクラスのセンターバックと言われているが、マンチェスター・ユナイテッドに在籍していた10年前はまだ有名な存在ではなかった。それを2008年夏にグアルディオラが呼び戻し、ラファエル・マルケスやガブリエル・ミリートなどのオプションがある中でカルレス・プジョルの相棒にピケを指名したのだ。

初年度の2008-09シーズンからピケは45試合に出場し、繋げるセンターバックの重要性を世界に示すことになった。

3.ニコラス・オタメンディ(マンチェスター・シティ)



やや意外な人選だろう。オタメンディはワールドクラスのセンターバックとは言い難いが、グアルディオラはマンCで長く続いてきた悪夢を終わらせたのだ。その悪夢とは、ヴァンサン・コンパニの相棒が一向に決まらないというものだ。

コンパニの相棒探しはマンCにとって大きな課題だったが、エリアキム・マンガラやステファン・サビッチなど失敗が続出。2015年夏に獲得されたオタメンディも、当初は失敗かと思われた。しかし同メディアは、それをグアルディオラが変えたと伝えており、オタメンディを優れたセンターバックに変化させたと評価しているのだ。

今ではアイメリック・ラポルテも台頭しているため、コンパニの相棒問題は過去のものとなりつつある。これもグアルディオラ効果と言えるだろう。

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セルヒオ・ブスケッツ photo/Getty Images

ラヒーム・スターリング photo/Getty Images

4.セルヒオ・ブスケッツ(バルセロナ)



ブスケッツもピケと似たケースと言える。無名に近い存在だったブスケッツをグアルディオラはバルサのアンカーに指名し、就任当初から全幅の信頼を置いてきた。ピケと同じくバルサでのデビューシーズンとなった2008-09シーズンから40試合以上に出場しており、バルサで最も探すのが難しいとされるアンカーで絶対的な存在となった。

Bチームでブスケッツのことを見てきたとはいえ、あっさりと世界屈指のアンカーにしてしまうあたりがグアルディオラの能力なのだろう。

5.ラヒーム・スターリング(マンチェスター・シティ)



リヴァプールで大ブレイクしたスピードスターは、2015年夏に5000万ポンドとも言われる巨額の移籍金でマンCに加入。しかし、マヌエル・ペジェグリーニの下でのスターリングはスタメンを確保できないなど苦戦が続いた。

その悪い流れはイングランド代表でも続き、一時期スターリングの評価は地に落ちた。しかしグアルディオラが就任したことで状況が一変し、昨季には23得点を記録。前のシーズンから倍近く得点数が増えることになり、ボールの受け方やシュート意識などあらゆる面で進化を果たしている。

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6.ジェローム・ボアテング(バイエルン)



ボアテングはグアルディオラが就任する以前から優秀なセンターバックと評価されていたが、同メディアはグアルディオラがボアテングを世界屈指の存在に変えたと絶賛する。パワー、スピード、高さなどあらゆる能力を高い次元で備えていたが、そこにビルドアップの能力もプラスされたのだ。

ボアテングは世界最高のセンターバックではないかと言われた時期もあり、この変化はグアルディオラの手腕と言っていいかもしれない。

7.リオネル・メッシ(バルセロナ)



同メディアが最もグアルディオラの影響を受けた選手に挙げたのがメッシだ。同メディアが「サム・アラダイスが2008年にバルサの指揮官に就任したとしても、メッシはバロンドールを受賞しただろう」と冗談交じりに伝えている通り、メッシはどの指揮官の下でも世界最高の選手になれただろう。

しかし、グアルディオラがメッシの能力を大きく伸ばしたのは間違いない。偽9番で起用するなどメッシのプレイスタイルを変化させ、大量得点を奪える選手へと成長させたのだ。グアルディオラの下で指導を受けていなければ、メッシが10年にわたってクリスティアーノ・ロナウドと世界最高の座を争うことはなかったかもしれない。メッシを世界最高クラスの選手に育て上げたことこそ、グアルディオラ史上最大の功績と言っていいだろう。


他にも同メディアはバルセロナで活躍した現チェルシーFWペドロ・ロドリゲス、マンチェスター・シティで世界最高のMFの1人と言われるまでになったケビン・デ・ブライネなどをリストアップしている。戦術に当てはめると同時に選手の能力を最大限に引き出し、革新的なチームを作り上げていく。グアルディオラの凄さはそこにあるのだろう。

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