今季のリーガは大荒れ模様!? 二強の躓きで優勝候補無きリーグに

苦戦するバルセロナ photo/Getty Images

バルサとレアルが何かおかしい

レアル・マドリードとバルセロナが首位争いをリードし、それにアトレティコ・マドリードが必死に食らいつく。これがリーガ・エスパニョーラの日常だったのだが、今季は少々特殊なスタートとなっている。

レアルはセビージャに0-3で完敗を喫するなど、強敵相手には結果が出ていない。バルセロナもレガネスに敗れたり、アスレティック・ビルバオに土壇場で追いついて引き分けるなど、勝ち点を取りこぼしている。第7節終了時点で両チームが勝ち点14しか稼いでいない。

そのため第2集団との距離が全く開いていない。レアルをも撃破したセビージャではミランからやってきたFWアンドレ・シウバが好調で、ここまでバルセロナに次いでリーグ2位となる16得点を記録。勝ち点は13を稼いで3位だ。
開幕直後はセルタに敗れたり、エイバルと引き分けるなど躓き、新戦力が仕事をしていないと批判されたアトレティコ・マドリードも徐々にフォームを取り戻して勝ち点12を獲得して4位につけている。これまでのリーガ・エスパニョーラならば、第7節を終えて3勝3分1敗ならレアルとバルセロナとは勝ち点差が大きく開いていたはずだ。しかし今季はほとんど開きがない。

スペイン『MARCA』は、「今季のリーガ・エスパニョーラは優勝候補がいない」と伝えており、珍しくどこが抜け出すか分かりにくい状況が生まれている。他にも勝ち点12で乾貴士の所属するレアル・ベティスが5位、アラベスとエスパニョールが勝ち点11で並んでおり、1試合でバルセロナとレアルを上回れる位置に複数チームがいる状況は何とも奇妙だ。

リーグ戦のような長期戦となれば最終的にはレアルとバルセロナが有利となり、ついてくるチームは減ってくるだろう。しかし、バルセロナとレアルは混戦になってしまっていることを心配すべきかもしれない。

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