セードルフ、インザーギとは違う 情熱指揮官ガットゥーゾこそ「Newコンテ」

ミランを指揮するガットゥーゾ photo/Getty Images

元チームメイトが手腕を絶賛

近年のミランは指揮官選びで失敗を繰り返してきたが、その原因の1つとなっていたのが経験不足のクラブOBを次々と招聘してしまったことにある。問題の始まりは2014年にクラブOBクラレンス・セードルフを招聘したところからだ。指揮官としては初挑戦となり、まさかの8位フィニッシュ。前任のマッシミリアーノ・アッレグリに比べて経験が不足していたのは明らかだ。

ところがミランは後任にこれまた経験の浅いフィリッポ・インザーギを指名。セードルフと同じく苦しみ、チームは10位でシーズンを終えた。8位、10位とくれば名門の低迷と言って問題ないだろう。

その後はシニシャ・ミハイロビッチ、ヴィンチェンツォ・モンテッラらを招聘したが、期待していた結果は得られず。そして昨季途中にモンテッラを解任し、再び監督経験の浅いクラブOBからジェンナーロ・ガットゥーゾを指名したわけだ。またかと思ったサポーターも多いだろうが、大型補強をしたこともあってガットゥーゾはヨーロッパリーグ出場権獲得を獲得。セードルフやインザーギに比べると上手くチームをまとめている印象だ。
伊『Gazzetta dello Sport』によると、かつてミランでガットゥーゾとチームメイトだった経験を持つフェデリコ・ジュンティ氏はガットゥーゾをNewアントニオ・コンテだと絶賛する。近年の指揮官とは一味違うとの意見だ。

「ガットゥーゾはいつだって疑問視されてきた。なぜなら彼はセードルフ、インザーギ、クリスティアン・ブロッキらと同じく経験のないOBだったのだから。実際その期間ミランは何も勝ち取っていない。サポーターは名の通った指揮官が必要と考えていただろう。コンテのようなね。だが、ガットゥーゾがNewコンテになれるよ。私は彼のミランが好きだよ。彼は過去のミランの指揮官と同じく美しいプレイスタイルにトライしている。今のミランは攻撃的で、常に後方からボールを繋いでいこうとしているからね」

ガットゥーゾはここから名将との評価を確立していけるのか。情熱の部分ではコンテにも負けていないはずで、Newコンテになる素質は十分か。

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