ロシアワールドカップ開催期間中も積極的な動きを見せていたローマは、今夏の移籍市場の主役チームの1つと言ってもいいだろう。獲得、売却の両面で何かとビッグな話題を提供している。
先日にはリヴァプールに世界最高のGKの1人とされるアリソン・ベッカーをGK史上最高額の移籍金となる7250万ユーロで売却し、MFラジャ・ナインゴランもインテルへ売却している。2人ともチームの主力だったため、サポーターも不安に思っているところがあるだろう。
しかし、ローマはただ売却しているだけではない。英『Squawka』は現時点でローマの陣容はセリエAで十分に上位を狙えるものと伝えており、新シーズンの予想スタメンを公開している。
GK
アントニオ・ミランテorロビン・オルセン
DF
アレッサンドロ・フロレンツィ、コスタス・マノラス、イヴァン・マルカノ、アレクサンデル・コラロフ
MF
ダニエレ・デ・ロッシ、ブライアン・クリスタンテ、ハビエル・パストーレ
FW
ステファン・エル・シャーラウィ、ディエゴ・ペロッティ、エディン・ジェコ
オルセンは現在コペンハーゲンに所属しているスウェーデン代表のGKで、アリソンの後釜候補として獲得が迫っていると言われている。その代役候補が今夏ボローニャから獲得した35歳のベテランGKミランテとなる。
最終ラインはサイドバックの2人は不動で、センターバックには今夏ポルトからマルカノを獲得。フェデリコ・ファシオを含めセンターバックの層は厚くなった。
中盤ではアタランタから23歳のクリスタンテを獲得。ケビン・ストロートマンもおり、ナインゴランの穴を巧みに埋めていかなければならない。またパリ・サンジェルマンからパストーレも獲得しており、創造性のプラスが期待できる。
前線ではウイングにアヤックスから期待の若手ジャスティン・クライファートを獲得しており、いきなり先発は難しくともシーズンが進むにつれて戦力となるはずだ。さらに右のウイング候補としてボルドーのマルコム獲得へ近づいている。同メディアもローマサポーターの願いはマルコム獲得にあると伝えており、実現できればローマの両ワイドはかなり強力だ。
選手の顔ぶれは少々変わるが、戦力は落ちていない。昨季はエウゼビオ・ディ・フランチェスコの指揮の下チャンピオンズリーグでバルセロナを撃破してベスト4に入るなどサプライズも起こしてきた。ユヴェントスの支配を止められる候補の1つにローマも間違いなく入っている。