崩壊する守備、波があるエジル、脆いアウェイの戦い エメリがアーセナルでやるべき4つのこと

アーセナル指揮官に就任したエメリ photo/Getty Images

課題は多く

アーセン・ヴェンゲルに代わって来季からアーセナルを指揮するウナイ・エメリには大きなプレッシャーがかかることになるだろう。パリ・サンジェルマンでもプレッシャーは感じていたはずだが、ヴェンゲルの後任としてそれ以上のプレッシャーを味わうことになるかもしれない。

また、アーセナルでは色々とやるべきことが多い。英『FourFourTwo』はエメリがアーセナルで果たすべき仕事をいくつかリストアップしているが、いずれも簡単なものではない。

1.守備の改善
何よりの問題はここだ。当時と比較しても仕方がないが、無敗優勝を達成した2003-04シーズンは失点が26しかなかった。それが今季は倍近い51点だ。さすがにこの失点数で優勝争いは難しい。守備面の強さに欠ける中盤、ワールドクラスのセンターバックがいない最終ラインも問題があり、今夏は守備の補強に資金を回すことになりそうだ。

2.アウェイでの脆さを改善

今季アーセナルはリーグ戦で13敗喫しているのだが、そのうちホームで敗れたのはマンチェスター・ユナイテッドとマンチェスター・シティ相手の2回のみ。つまり11敗はアウェイゲームで喫していることになる。アウェイで勝ち点3確保が難しい場面でも、勝ち点1は拾える粘り強さがなければ上位を争うのは難しい。そうしたアウェイ仕様の戦い方やメンタリティを植え付けることもエメリの仕事だ。

3.エジルのベストを引き出すこと

間違いなくエジルはアーセナルのキーマンだが、ここまで最高のパフォーマンスを見せているとは言い難いところがある。シーズン中に波があるのも特徴的で、サポーターから批判も挙がるエジルのパフォーマンスを改善しなければならない。

4.オバメヤン&ラカゼットの活かし方

昨夏、今冬とアーセナルは補強に力を入れ、ワールドクラスの点取り屋を2枚揃えることに成功した。問題は彼らを上手く同時起用させられるかどうかだ。昨季も2人は同時起用から何度か結果を出しており、エメリはこの強力な2枚を最大限活かさなければならない。システムにどう組み込んでいくのかがポイントとなる。


恐らくは1シーズンだけでアーセナルを劇的に変えるのは難しいだろう。まずはベースとなるものを作り、2シーズンほどかけてトップ4入りを狙える環境を整えるべきだ。豪華すぎるスター軍団を活かすPSGとは全く異なるミッションだが、エメリはアーセナルで成功を収められるだろうか。

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