近年の補強は空振り?
「バルセロナは司令塔シャビ・エルナンデスの代役を見つけることができていない」こう指摘したのはスペイン『MARCA』だ。
シャビは2015年夏にバルセロナを離れ、クラブはそれ以降実に1億1200万ユーロも使って中盤の強化に動いてきた。しかし、今のところ成功と呼べる補強は少ない。アルダ・トゥラン、アンドレ・ゴメスの2人はリーガ・エスパニョーラでプレイした経験を持っていることもあって期待されていたが、パフォーマンスのレベルは決して高くない。今夏には放出されるとの話題も出たほどで、戦力になったとは言い切れないだろう。
デニス・スアレスもポジションを確保できていない状態で、中盤のトリオはイヴァン・ラキティッチ、アンドレス・イニエスタ、セルヒオ・ブスケッツと変わりない。今夏には中国の広州恒大からブラジル代表MFパウリーニョを4000万ユーロもの移籍金で獲得したが、同メディアは「ヴェッラッティやセリなど他の名前が挙がる中、違う選手が到着した」と伝えており、パウリーニョが今のバルセロナに絶対必要なタイプのMFだったかは微妙なところだ。
シャビの後継者として数年前から名前が挙がっていたのはパリ・サンジェルマンのマルコ・ヴェッラッティで、他にはシャビ自ら認めたニースのジャン・セリもいる。近年のバルセロナは縦に速いフットボールを展開するようにはなっているが、やはりゲームをコントロールできるシャビのような選手がいないのは気にかかる。代役を見つけるのは簡単ではないが、1億1200万ユーロもの大金をかけた中盤補強が上手くいっているとは言えないだろう。