ドルトムントがこれほど若い集団になると予想した人がどれだけいただろうか。開幕前は新たに獲得したドイツ代表のアンドレ・シュールレ、復帰したマリオ・ゲッツェが2列目の主力になると考えられていたが、2人はポジションを確保できていない。日本代表MF香川真司もそうだ。
主役になっているのは18歳のクリスティアン・プリシッチ、19歳のウスマン・デンベレ、21歳のユリアン・ヴァイグル、23歳のラファエル・ゲレイロといった選手たちで、今のドルトムントは信じられないほど若い集団になっている。
英『sky SPORTS』もドルトムントの「若さ」にスポットを当てており、4日のライプツィヒ戦でも「クオリティと経験のあるゲッツェ、シュールレ、香川真司がベンチにいたが、指揮官のトゥヘルは18歳のパスラックを選択した」と中堅組より10代の選手が信頼されていることを伝えている。パスラックは後半40分に最後の交代カードとしてマルセル・シュメルツァーに代わってピッチに入っており、結局この試合で香川、ゲッツェ、シュールレに出番は回ってこなかった。
それは8日のDFBポカール3回戦のヘルタ・ベルリン戦でも変わらず、香川は出場機会なし、シュールレは4人目の交代選手として延長前半から出場しただけだ。開幕前に主力になると期待された実力ある中堅組がベンチに座っているだけの状態となっており、これは予想外の展開と言える。若手の活躍でドルトムントが勢いを取り戻しているのは確かだが、このままゲッツェや香川ら実績のある選手たちは若手に潰されてしまうのだろうか。