[U20W杯]日本、懸命な全員守備で善戦も…… セットプレイ一発に屈す

決定機を活かせず悔しい敗退

決定機を活かせず悔しい敗退

不完全燃焼に終わった久保建英 photo/Getty Images

30日にU-20FIFAワールドカップのラウンド16が行われ、U-20日本代表が同ベネズエラ代表と対戦した。(以下U-20は省略)

相手の司令塔ペニャランダにドリブル突破を許す場面が散見されたものの、ボールホルダーを複数人で囲む守備でリズムを作った日本代表。11分には杉岡が左サイドから低い弾道のクロスを入れ、三好が左足でダイレクトシュートを放つが、シュートは枠外に逸れた。

球際での激しい守備で立ち上がりの失点を免れた日本代表は、29分に決定機を迎える。敵陣ペナルティエリア付近でフリーキックのチャンスを得ると、堂安が強烈なシュートを放つ。しかし、シュートは無情にもクロスバーに当たり、こぼれ球を拾った岩崎のシュートも枠内に飛ばなかった。さらに32分、敵陣バイタルエリア中央から市丸がペナルティエリア内に浮き球のパスを送る。このパスにフリーの岩崎がヘディングで反応するが、こちらもシュートは枠外に飛んでしまった。

その後、前半の終盤は相手の厚みのある攻撃に手を焼いたものの、シュートコースを消す守備で対抗した日本代表が何とか守り切り、前半を終えた。

後半立ち上がりの相手のサイド攻撃を凌いだ日本代表は、57分に決定機を迎える。敵陣ペナルティエリア手前でボールを受けた堂安が、相手最終ラインの背後にパスを通す。パスを受けた高木がGKとほぼ1対1の局面を迎えるが、シュートは相手GKに阻まれた。

この決定機以降は互いに陣形が間延びし、両チームが敵陣深くまで切り込む場面が増える。日本代表の内山監督は遠藤、久保、板倉を投入して攻撃の活性化を目論んだが、相手ゴールを脅かすには至らず。試合は延長戦に突入した。

延長戦に入り、運動量が落ちた日本代表が自陣深くで釘付けとなる時間帯が続く。苦しい状況のなかで102分にはカウンターから久保、岩崎とパスを繋いで最後は堂安がシュートを放つが、シュートは枠外に逸れてしまった。

全員守備で懸命に相手の猛攻を凌いでいた日本代表だが、ついに失点を喫してしまう。107分、ベネズエラ代表にコーナーキックを与えると、ルセナの浮き球のキックに反応したエレーラにヘディングシュートを放たれ、先制点を奪われた。

何とか反撃に転じたい日本代表だが、相手の狡猾なパスワークや時間稼ぎを前に自慢の攻撃を披露できず、試合はこのまま終了。日本代表は試合全体を通じて堅固な守備を披露したものの、相手のセットプレイ一発に屈するという悔しい敗戦となった。

[メンバー]
GK:小島亨介
DF:藤谷壮、冨安健洋、中山雄太、杉岡大暉
MF:堂安律、市丸瑞希(→板倉滉 76)、原輝綺、三好康児(→遠藤渓太 54)
FW:高木彰人(→久保建英 62)、岩崎悠人(→田川亨介 111)

[スコア]
日本代表 0-1 ベネズエラ代表

[得点者]
ベネズエラ代表:エレーラ(107)

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