モロッコが誇る天才レフティーが忘れられている? アヤックスなどで活躍してきた32歳ツィエクの現在「コンディションが良い時の彼はアーティスト」

モロッコが誇る才能ツィエク photo/Getty Images

現在は母国の名門ウィダードACに所属

今のモロッコはW杯でも上位を目指せるアフリカ屈指のタレント集団になっており、次々と優秀な若手が出てきている。しかし、特別な才能を持つテクニシャンと高い評価を受けてきたベテランMFハキム・ツィエクのことも忘れてはならない

アヤックスでは2018-19シーズンにチャンピオンズリーグ・ベスト4入りに貢献し、2020年にはアヤックスからチェルシーへとステップアップ。代表でもベスト4に入った2022W杯で絶対の主力であり、ここまで代表通算64試合で25ゴールを記録してきた。

しかし少々トラブルメイカーなところもあり、ここ3年ほどは不安定な時期を過ごしている。チェルシーで定位置確保とはならず、2023年に移籍したトルコのガラタサライでは指揮官のオカン・ブルクとの折り合いが悪かった。ブルクを批判したことから干される格好となり、今年1月にはカタールのアル・ドゥハイルへ向かったが、そこでのプレイも半年で終了。3ヶ月の無所属期間を経て、今年10月に母国モロッコの名門ウィダードACに加入している。

クラブでの状況もあり、代表も昨年9月のアフリカ・ネイションズカップ予選のレソト戦が最後の出場となっている。

やや忘れられているところがあるかもしれないが、32歳を迎えているツィエクはここから復活できるだろうか。同じウィダードACに所属する38歳のFWノルディン・アムラバトは、ウィダードでもう一度ツィエクの左足が輝くはずと期待を寄せる。

「彼の適応は順調だよ。ここ1ヶ月ほどチームメイトとトレーニングしてきたし、先週末には初めて親善試合にも出た。彼のコンディションは良いし、公式戦が楽しみだね。彼がかつてのレベルに戻れるか?もちろんだよ。コンディションが良い時の彼はアーティストさ。素晴らしい左足を持つMFだ」(『Ziggo Sport』より)。

今のモロッコ代表は2列目のポジション争いも激しくなっているが、ツィエクの左足は特別だ。W杯までにウィダードACで状態を上げることができれば、再び代表入りへの道も見えてくるはずだ。



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