昨季CL決勝でPSGに0-5で負けたところからの復活劇 インテルは新監督キヴの下で絶望を乗り越えようとしている「監督は僕たちを少し変えてくれた」

昨季CL決勝で大敗したインテル photo/Getty Images

ムヒタリアンが語るキヴへの信頼

シモーネ・インザーギの下、昨季はチャンピオンズリーグ決勝にまで進んだインテル。しかし決勝ではパリ・サンジェルマンに0-5と衝撃的なスコアで敗れてしまい、さらにはセリエAでもナポリに競り負けて優勝を逃すなど、最終的には苦いシーズンになってしまった。

特にパリに0-5のスコアで敗れたショックはかなり大きかったはずだ。選手の中には次のシーズンへモチベーションを上げるのに苦労した者もいるだろう。

伊『Calciomercato』によると、インテルのベテランMFヘンリク・ムヒタリアンはその空気感を今季から指揮官に就任したクリスティアン・キヴが少しずつ変えてくれたと語っている。

キヴは指揮官としての経験こそ浅いが、インテルのOBとしてクラブのことを理解している人物だ。昨季限りでチームを離れたインザーギのスタイルを活かしつつ、少しずつチームを変えているようだ。

「あの敗北(CL決勝)の後、チーム全体、それにサポーター全員が大きな失望を味わって落ち込んでいた。でも、このままでは未来を変えることはできないし、戦っていけないと気付いたんだ。そのうえでキヴ監督の存在は僕たちに大きなエネルギーを与えてくれる。彼は僕たちを少し変えてくれたんだ。あの悔しい敗戦の記憶から、今はただ次のゲームのことだけを考えるようになった」

「監督はちょっとした言葉で僕たちに大きな自信と希望を与えてくれた。おかげで精神的に強くなり、前に進むためのエネルギーをもらえたんだ。『過去は変えられない』との監督の発言は正しい。唯一変えられるのは、自分たちのために良い未来を築くこと。それこそ僕たちのやりたいことであり、監督の考えに従っているよ。僕たちは毎日トレーニングであらゆる要素を上げていこうとしているし、これからもこの調子で続けていくよ」

インテルは前節ジェノアに勝利し、セリエA首位に立った。今季はスクデット奪還が最優先ミッションとなるが、キヴ体制で自信を取り戻せるか。



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