ルベン・アモリム率いるマンチェスター・ユナイテッドは今シーズンも不安定な戦いを見せ、シーズン開幕直後は批判の的になっていたが、ここ1ヶ月ほどでチームの状況は大きく変わった。
現在ユナイテッドはリーグ戦5試合負けなしが続いており、戦績は3勝2分。サンダーランド(2-0)、リヴァプール(2-1)、ブライトン(4-2)相手に3連勝を飾ったことで自信がついた同クラブはここ2試合ノッティンガム・フォレスト(2-2)とトッテナム(2-2)に引き分けているものの、負けていてもおかしくない試合で勝ち点1を獲得したという印象だ。
そんななか、ユナイテッドのOBであるリオ・ファーディナンド氏は自身のYouTubeチャンネルにて、「今ユナイテッドで最も重要な人は誰か」と聞かれ、「一人だけではないと思う。一人の選手に絞られるべきではない」と答えた模様。そして調子を上げているチームのキーマンとなっている3人の選手を挙げた。
「(マタイス)デ・リフトは今シーズン、我々の最高のディフェンダーだ。先日の試合終了間際のゴールのように、彼は我々のためにゴールも決めてくれている。プレスに関しては、彼は積極的で適切なタイミングでピッチの敵陣深くまで攻め込む意欲を持っている。自陣ボックスからのクリアも素晴らしい」
「(ブライアン)エンベウモは冗談みたいな存在だ。彼は本当にチームに定着し、主力選手となった。ボールをキープして2、3秒の時間を作り、重要なゴールを決め、チャンスを生み出すことができる選手だ。昨日トーマス・フランクが彼について、完璧なウインガーだとコメントしていたのを見た。シーズンが終わる頃には、彼はリーグで最も完成されたウインガープレイヤーの一人になると思う。彼は何でもできる。ただ赤いユニフォームを着て、それを一貫して続ける必要があるだけだ」
「そしてゴールキーパーだ。ゴールキーパー抜きで、我々の最も重要な選手について語ることはできない。チームの調子が上向きになったのは偶然じゃない。どうやら全選手が信頼するゴールキーパーがいるからだ」(英『Daily Mail』より)
エンベウモ、デ・リフト、そしてセネ・ラメンズをキーマンに挙げたファーディナンド。エンベウモとデ・リフトは今シーズン序盤から存在感を発揮していたが、特に守護神が変わったことが同氏は大きいと感じているようで、ここ5戦は序盤出番がなかったラメンズがゴールマウスを守っている。
ベンジャミン・シェシュコの負傷や冬にアフリカ・ネイションズカップでエンベウモ、アマド・ディアロ、ヌサイル・マズラウィらが抜ける可能性もあり、ユナイテッドにはまだ不安が残るが、上昇傾向にあるのは確かだ。
代表ウィーク明け一発目はエヴァートンとのリーグ戦になるが、この勢いのまま勝利できるか。