ニューカッスルを離れた方がいいとの提案
2021年10月にサウジアラビア政府系ファンドであるパブリック・インベストメント・ファンド(PIF)がニューカッスルを買収し、プレミアリーグ制覇を目指す戦いが始まった。
チームの指揮を任されたのは、イングランド人監督のエディ・ハウだ。2021年11月の就任よりハウは着実に結果を出しており、2022-23シーズンにはプレミアで4位、昨季も5位に入り、昨季はカラバオ杯制覇も成し遂げた。
しかし今夏にはエースだったFWアレクサンデル・イサクをリヴァプールに引き抜かれることになり、チームの補強は思うように進まなかった。プレミアでは『収益性と持続可能性に関する規則(PSR)』のルールがあり、クラブは3シーズンを通して1億500万ポンドを超える損失を出してはならない。このルールもあり、PIF買収後もニューカッスルの補強はそこまで派手なものになっていない。
この状況から、リヴァプールで活躍した解説のジェイミー・キャラガー氏はそろそろエディ・ハウにニューカッスルを離れた方がいいのではと提案している。CL出場権獲得、カラバオ杯制覇など一定の結果は出しており、これ以上の成果はないと考えているのだ。
「4年が経った今、ハウはこれ以上のことをニューカッスルで成し遂げられないと思う。彼はトロフィーをもたらした。CLにも出場した。しかし現段階でニューカッスルがプレミア優勝を争えるとは思えない。だから彼にこれ以上できることはあまりないと思うんだ」
「ニューカッスルのフロントは彼を失望させたのではと思う。サウジアラビアの巨額投資も本格的には進んでいない。PSRのルールも理解できるが、今夏のイサク問題、補強の遅れなど、クラブの対応は本当に混乱している。私がハウなら、来夏のワールドカップ後にイングランド代表監督の話がきた場合はすぐ席を立つね。クラブをこれ以上前進させることはできないと思うからだ」(『sky Sport』より)。
イングランド代表に関しては現監督のトーマス・トゥヘルがW杯後も残るかどうか不透明でとなっているが、ハウにとっても悪いチャレンジではないはず。全ては来夏のW杯の結果次第だが、イングランドが自国監督にこだわる場合ハウは理想の人材だ。
キャラガー氏の言葉通りハウがニューカッスルでこれ以上の結果を出すのは困難かもしれず、そろそろ将来を決める時なのかもしれない。