スパーズvsチェルシーなんて誰も興味がない!? ディーニー氏指摘「彼らは“残りのチームの中で最強”にすぎない」

マレスカ率いるチェルシーはいまひとつ存在感を示せない Photo/Getty Images

いまひとつ目指すものがわからない両チーム

プレミアリーグ10節で注目のビッグカードといえば、トッテナム対チェルシーだろう。ロンドンダービーであり、強力なビッグクラブ同士の好試合が期待される。

しかし、ワトフォードなどでストライカーとして活躍したトロイ・ディーニー氏は冷ややかだ。この試合には誰も興味を持っていないと『THE Sun』のコラムで語っている。

「チェルシーとトッテナムは歴史的に偉大なクラブだ。しかし現時点では、両クラブが“勝利”できるチーム作りを目指していないのは明らかだ。彼らはブランド構築に重点を置きすぎている。PR・FCになりつつある。特定の分野でブランドを構築し、ソーシャルメディアで若い視聴者のフォロワーを獲得できるのは誰だろうね」

「ところで、若い世代が本当に観たいものはなんだか知っている? それはとにかく勝つチームだ。マンチェスター・ユナイテッドとリヴァプールが人気を保っているのは、両チームが長期間にわたって大きなトロフィーを獲得してきたからだ。チェルシーとスパーズを見ていると、ふと『ここの目標は何だろう? 何をしようとしているんだ?』と考えてしまうんだ」

「さらに悪いことに、彼らは今週末対戦するのだが、誰も気にしていないようだ。まるで無関係だというふうに。これはまったくもって非難に値する」

チェルシーは現体制となってから15億ポンド以上を費やしたが、目標とするはずのリーグ優勝は見えていない状態にある。トッテナムもトーマス・フランク監督のもとで規律と強さを取り戻したように見えるが、優勝候補と考えている人はどれほどいるだろう。ディーニー氏はその点でこの2クラブには疑問があると語っている。

「彼らがトップ4入りすると思うか? そうは思わない。問題はこうだ。『彼らは実際に何をしているのか、そしてどこに向かっているのか、彼らの限界はどこなのか?』」

「昨季、両チームがヨーロッパの大会で優勝した後でこう言うのはおかしなことに聞こえるかもしれないが、彼らは『残りのチームの中で最強』になりつつある。これは褒め言葉じゃない」

首位アーセナルには今季、はっきりとリーグ優勝を目指すという気持ちが見てとれる。今はうまくいっていないが、リヴァプールも同じだろう。お金は使って若手を育てるがタイトル争いができないチェルシーと、お金を使わずに改善ができているものの、やはりタイトル争いからは遠いトッテナム。彼らが殻を破ることができれば、プレミアリーグのタイトル争いはもっと面白いものとなりそうだが、変わる兆しは訪れるか。

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