首位フェイエノールトをハットトリックで沈めたモロッコの大型MF すでにエールディヴィジで8ゴールを挙げるサイバリの脅威

PSVで活躍するサイバリ photo/Getty Images

得点ランク首位の上田を追う

先週のオランダ・エールディヴィジではフェイエノールト対PSVの首位攻防戦が行われ、アウェイのPSVが3-2で勝利。これで両チームの勝ち点が並ぶことになり、PSVは1日に行われたフォルトゥナ・シッタート戦にも5-2で勝利。これで暫定ながらPSVが勝ち点28で首位に立った。

この2試合で制御不能だったのは、PSVのMFイスマエル・サイバリだ。PSV戦では圧巻のハットトリックを記録し、今節のフォルトゥナ戦でも2ゴールを記録。MFながら今季エールディヴィジでは8ゴールを記録していて、11ゴールで得点ランク首位を走るフェイエノールトFW上田綺世を追っている。

現在24歳のサイバリはモロッコ代表でもプレイする185cmの大型セントラルMFで、2020年にベルギーのヘンクからPSVへ加入した。ただし10代の頃から有名だったわけではなく、オランダ『Eindhovens Dagblad』によればPSVがサイバリ獲得に費やした移籍金は僅か20万ユーロほどだったという。

当時ヘンクのアカデミーで一緒に育ったオランダ人MFミッチェル・ファン・ロスマーレンは、ヘンクがサイバリの才能を信じ切れなかったと語る。

「イスマエルは当時から特別な才能があって、足下の柔らかさに加えて圧倒的なパワーがあった。でも、ヘンクは彼のことをあまり信頼していないように見えた。ヘンクでも彼に何か特別なものがあることは分かっていたけど、当時はまだ決定的なゴールやアシストに結びつけることが出来ていなかったんだ。それはPSVのユースチームでも同じだった」

ポテンシャルは確かでも、当時はまだ決定的な存在にはなれていなかったようだ。その才能がPSVで開花することになり、今ではエールディヴィジを代表するMFの1人になっている。PSVがサイバリ獲りへ動いたのは正しい判断だったと言える。

PSVにやってきた時45万ユーロしかなかった市場価値は、今や2700万ユーロまで上昇している。今後5大リーグのクラブが獲得に動いてくるはずで、その場合PSVは多額の売却益を得ることになるだろう。


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