かつての弟子アルテタに過去5戦勝てていないペップ シティはアーセナル戦でアルテタから学んだものを見せるのか

シティのペップ・グアルディオラ Photo/Getty Images

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変わりつつあるシティ

プレミアリーグ第5節最大の注目カードは、アーセナル対マンチェスター・シティだ。ともに優勝候補であり、ペップ・グアルディオラとミケル・アルテタは師弟関係といえる間柄。かつてアルテタはシティのアシスタントコーチとして、指導者経験を積んできた。

以前はまったくシティに歯が立たなかったアーセナルだが、近年は関係性が逆転している。最後にシティが勝ったのは22-23シーズンの4月。以来、23-24シーズンのコミュニティ・シールドでは1-1からのPK4-1、同じく10月の試合では1-0、4月の試合では0-0、24-25シーズンは9月の試合が2-2、そして2月の試合では5-1とアーセナルが大勝を収めるに至っている。ここ5試合、ペップはアルテタに勝つことができていないのだ。

しかしシティは今季、また違う姿を見せるようになってきている。MFタイプの偽サイドバックではなく、アブドゥコディル・クサノフをサイドバックに置くフィジカルな布陣、マンチェスター・ユナイテッド戦で見せたカウンターも厭わぬ姿勢、そしてもちろん最前線には「最強の9番タイプ」アーリング・ハーランド。代名詞のポジショナルプレイを捨てたわけではないが、0トップ戦術や偽サイドバック戦術で相手を混乱させたタクティカルなチームから、よりダイレクトで肉体戦も厭わぬチームに変わろうとしているようにも見える。
これはペップがアルテタから学んだものだと『The Athletic』は指摘している。サイドにもCBタイプを並べるディフェンスライン、プレスを突破するためのダイレクトプレイ、守から攻への素早い切り替え、そしてニコラ・ジョバーに対抗すべく、セットプレイコーチとしてジェイムズ・フレンチを迎え入れている。これらはまるで、ペップが弟子のアルテタから学び直したかのようで、ペップの持つ柔軟性を表してもいるだろう。

アーセナルも最前線によりストライカー然としたヴィクトル・ギェケレシュを迎え入れており、昨季とは様相が違っている。来るアーセナルとマンチェスター・シティの激突は、昨季とは違ったものになりそうだ。ペップは今度こそアルテタを打ち倒すことができるか、大きな注目が集まる。

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