バルサ退団、サウジ行きを決断した34歳DFが今夏の舞台裏を明かす 「このステップを踏むには理想的なタイミングだった」

バルセロナ退団を選んだイニゴ・マルティネス photo/Getty Images

アル・ナスルへ移籍

サウジアラビアのアル・ナスルへ移籍した34歳DFイニゴ・マルティネスは今夏の決断について明かした。『Onda Vasca』でのインタビューをスペイン『football espana』が報じている。

2023年夏にバルセロナに加入した同選手。加入1年目は公式戦25試合に出場したが、2年目を迎えた昨シーズンは公式戦46試合に出場し、3ゴール6アシストを記録。ハンジ・フリック率いるチームの守備の要としてリーグ優勝を含む国内3冠に大きく貢献した。

そんな同選手は3月に2026年6月30日まで契約を延長していたが、今夏契約を解除し、アル・ナスル行きを選んだ。その葛藤を次のように振り返っている。

「多くの人を驚かせてしまった。ファンは私を気に入ってくれていたし、チームに熱狂も巻き起こした。しかし、今のサッカー界では状況が刻一刻と変化する。経済的な面では、このリーグを他のリーグと比較することはできない」

「自分のキャリアとこれまでの成果を振り返ってみると、このステップを踏むには理想的なタイミングだったと思う。このようなチャンスは一度しか訪れないかもしれないし、そもそも訪れるかどうかさえわからない。このような契約は誰も予想していないため、提示されたとしても信じられないだろう」

さらに同選手は指揮官に自分の意思を伝えた時のことも明かしており、「クラブでの私の状況を考えれば、(ハンジ・フリック監督は)きっと私の気持ちを理解してくれるだろうと分かっていた。契約はあと1年残っていて、私は34歳だ。このようなチャンスはめったにない。彼は驚いていたが、数分後には私の気持ちを理解してくれた。彼は私を気の毒に思い、私に感謝していた。その気持ちは私も同じだった」と語っている。

チーム内における自身の状況や年齢を考慮してサウジアラビア移籍を決断したと舞台裏を明かしたイニゴ・マルティネス。ベテランDFの次なる挑戦に注目したい。

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