チェルシーがこの3年でFW補強に投じた資金は“5億ユーロ超え” ムドリク、フェリックス、エンクンクら目立つミスマッチ

今夏はブライトンからJ・ペドロを獲得した photo/Getty Images

今夏はJ・ペドロ、デラップ、エステヴァンが合流

今夏もチェルシーの積極補強は止まらない。先日はブライトンから6370万ユーロでFWジョアン・ペドロの獲得を発表しており、3550万ユーロでイプスウィッチ・タウンから引き抜いたFWリアム・デラップ、3400万ユーロでパルメイラスから合流するFWエステヴァン・ウィリアンに続き、前線に新戦力が加わることになる。

情報サイト『Transfermarkt』が注目するのもチェルシーの前線だ。ペドロはプレミアリーグでの実績も確かな選手だが、近年のチェルシーは前線補強がヒットしないケースが何度かあった。

2022年の市場から計算すると、チェルシーはアタッカーの補強だけで実に5億ユーロ以上を投資していることになる。2022年はFWミハイロ・ムドリク(7000万ユーロ)、ラヒーム・スターリング(5620万ユーロ)、ノニ・マドゥエケ(3500万ユーロ)、ピエール・エメリク・オバメヤン(1200万ユーロ)らを獲得。このうちヒットと呼べるのは、ポテンシャルを秘めるマドゥエケくらいだろうか。移籍金額に見合うかは分からないが、スターリングもまずまずの数字は残した。

翌年はFWクリストファー・エンクンク(6000万ユーロ)、ニコラス・ジャクソン(3700万ユーロ)、デイビッド・ワシントン(1600万ユーロ)、アンジェロ(1500万ユーロ)を獲得。攻撃的MFも含めるならばコール・パルマー(4700万ユーロ)も獲得している。

このうちパルマーは大ヒット。ジャクソンはまだ不安定なところもあるが、1番手FW候補の1人だ。ライプツィヒから獲得したエンクンクは期待が大きかったが、成功とは言えない。

昨年はペドロ・ネト(6000万ユーロ)、ジョアン・フェリックス(5200万ユーロ)、マルク・ギウ(600万ユーロ)を獲得。ネトはウイングの戦力となっており、バルセロナから加えたギウもポテンシャルは高い。フェリックスは2024-25シーズン途中にミランへレンタル移籍していたが、チェルシーとミランの両方で結果が出ていない。

補強に費やした金額を考えても、FW補強に関してはあまり上手くいっているとは言えない。ペドロは最前線からトップ下までこなす器用なFWだが、チェルシーはどう活かしていくだろうか。まだ明確なエースと呼べるセンターフォワードは確立されていないだけに、新戦力のデラップを含めリーグで20ゴールほど奪ってくれるゴールゲッターの完成に期待がかかる。

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