2026年ワールドカップ北中米大会アジア最終予選の全日程が終了し、日本、オーストラリア、韓国、ヨルダン、イラン、ウズべキスタンの6カ国が突破を決めた。10月にはアジア4次予選が行われ、もう2カ国が決定する。
日本は今回のアジア予選で7勝2分1敗勝ち点23、得失点差27という圧倒的な強さを見せた。これまでの最終予選でも見ない結果から、史上最強との呼び声も上がっているほどだ。果たして日本は来年のワールドカップで躍進できるのだろうか。『ESPN』の記者ジョーイ・リンチ記者とガブリエル・タン記者がこの件について言及し、同時に日本以外のアジアの国々についても触れていた。
2026年大会に出場するアジア勢は最強のチームとなるのかという質問に対し、リンチ記者は「正直にいって答えはイエスだ。出場国が48カ国に拡大され、アジアからは少なくとも8チームが出場できる。その数から見ても史上最強のチームとなるだろう」と返答。その上で「この質問への答えは、あなたが日本をどれだけ評価しているか、そしてより具体的に言えば、ヨーロッパと南米以外で初めてワールドカップ制覇を成し遂げる可能性をどれだけ高く評価するかにかかっているかだ。森保一監督率いる日本代表は予選を通して圧倒的な強さを見せた。唯一の敗戦はオーストラリア戦で、選手のローテーションを徹底的に入れ替えたにもかかわらず敗れただけだ。彼らは全盛期、1年以上かけて選手層を厚くしてきた」と日本をアジアの国の中で高く評価していた。
また他のアジア予選突破国について、「韓国は時折不安定になり、イランは高齢化が進み、オーストラリアはチームとしての土台、そして更なる攻撃力が必要とされている。その中でサムライブルーは再びアジアの旗手となるだろう」と言及している。
一方でタン記者は「ワールドカップの規模が拡大していることを考えると少し未知数だ。しかしヨーロッパの主要大会で活躍する選手の数だけをみても、アジアサッカーのクオリティーが史上最高水準にあるという事実を無視することはできない」と評価。「ソン・フンミン、三笘薫、メフディ・タレミ、イ・ガンインらは明らかに傑出した選手だが、ウズベキスタンのアブドゥコディル・フサノフのような選手がマンチェスター・シティに移籍を果たしたとなれば、人々は注目せざるを得ないだろう」と話していた。
ここ数年見てもアジアのレベルは上がっており、特に日本の成長が著しく、メンバーの大半がヨーロッパのクラブに所属しており、リーグで優勝を狙えるチーム、CLやELといった主要大会に参加し上位に行けるチームに所属していたりと個々のレベルは上がっている。これらの評判通り、日本は来年のワールドカップで躍進を見せることができるのか注目だ。