スイスには0-4で完敗 2026W杯へアメリカ代表は本当に大丈夫なのか「選手たちには戦う気持ちがなかった。競争しようとしなかった」

監督ポチェッティーノへの視線は厳しくなっている photo/Getty Images

ワールドカップ1年前に選手層の薄さを露呈

2026ワールドカップ北中米大会の本番へアメリカ代表は大丈夫なのだろうか。アメリカは今月にトルコ、スイスと親善試合を戦ったが、トルコには1-2、スイスには0-4のスコアで完敗を喫した。

特にスイス戦は悲惨で、前半36分までに4失点。アメリカは枠内シュート0に終わり、会場となったアメリカのジェオディス・パークではブーイングもあった。

アメリカは同じく自国での戦いとなった3月のCONCACAFネーションズリーグ準決勝でもパナマに0-1で敗れ、続く3位決定戦でもカナダに1-2で敗れていて、これでホーム4連敗となる。

アメリカは自国開催となる2026ワールドカップでの上位進出を目指し、監督にトッテナムなどを指揮してきたマウリシオ・ポチェッティーノを招聘するなど、力を入れてきた。しかし、ポチェッティーノへの視線はすでに厳しいものとなってきている。

言い訳があるとすれば、今月の代表戦はクラブワールドカップなどの影響もあって一部主力を欠いている。クリスティアン・プリシッチやウェストン・マッケニー、ティモシー・ウェア、アントニー・ロビンソンらは今月の代表戦を回避しており、いわゆる2軍に近いメンバーだったと言える。

しかし英『The Guardian』はそれが言い訳にならず、むしろ大問題だと総括している。主力の不在は他の選手たちにとってアピールのチャンスだったはずなのだが、強い意志を持ってピッチに出た選手が見当たらなかったのだ。

これには元アメリカ代表のダマーカス・ビーズリー氏も落胆したようで、真剣に戦った選手がいないと批判する。

「選手たちにとって、今月は自分こそがアメリカ代表にふさわしいことをアピールするチャンスだった。それなのに選手たちには戦う気持ちがなかった。競争しようとしなかった。自分のチャンスなのに、どうしてそんなことになるのか理解出来ない」

この後アメリカは15日よりゴールドカップの戦いに挑むが、これも早期敗退となるかもしれない。今月の戦いは選手層の薄さを露呈する格好となってしまい、ワールドカップ1年前とは思えぬ完成度だ。プリシッチら主力を脅かそうとする選手が出てこなかったのは問題で、戦力の上積みは思うように進んでいない。

記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.306 日本代表の本当の評価

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:各国代表

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ