なぜファン・ダイクは世界最強センターバックなのか 派手なタックルを不要にする“読みの鋭さ”「彼を突破するのは至難の業」

リヴァプールを束ねるファン・ダイク photo/Getty Images

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弱点が見当たらないパーフェクトCB

今季も最終ラインから抜群のリーダーシップを発揮し、リヴァプールのプレミアリーグ制覇に貢献したDFフィルジル・ファン・ダイク。2020年には右膝前十字靭帯損傷の大怪我を負ったが、今では完全復活。誰もが認める世界最高のセンターバックの1人だ。

『ESPN』もファン・ダイクを現世界最高のセンターバックに選んでいるが、ファン・ダイクの何が凄いのか。

同メディアが最大の強みに挙げたのが『読みの鋭さ』だ。相手の攻撃を読み切っていることもあり、スライディングなど派手なことをせずに危険の芽を摘み取れるのだ。
「リヴァプールの最終ラインを統率するファン・ダイクのプレイには感動させられる。彼は常にチームの陣形を整え、味方がポジショニングを乱した際にも素早く修正を加え、全てをコントロールしている。チームが攻撃している時も、ファン・ダイクは常に守備の思考を働かせていて、相手のカウンターアタックを防ぐ準備をしている。高い予測力があるため、彼は無謀なタックルを仕掛けることがほとんどない。危険を早い段階で察知し、巧みなポジショニングで対処する。そこにファン・ダイクが持つフィジカル能力が加われば、その圧倒的強さも納得だ。怪我の経歴があるにも関わらず、瞬発力と俊敏性は健在だ。それらを活かし、巧みなタイミングでのチャレンジを仕掛けてくるため、彼を突破するのは至難の業なのだ」

常に冷静沈着で、地上戦と空中戦の両方に強い。足下の技術も高く、弱点が見当たらないセンターバックだ。怪我から復帰した直後はファン・ダイクらしくないプレイもあったが、今はそうしたミスもない。33歳とベテランの年齢にはなっているものの、来季以降もリヴァプールとオランダ代表の重要戦力であり続けるだろう。

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