UEFAネーションズリーグ準決勝スペイン対フランスの一戦が行われ、5-4でスペインが決勝に駒を進めた。
フランスはビハインドの状態から最終的に1点差まで詰め寄ったが追いつくことはできなかった。
惜しくも敗れたフランスだが、その中で輝きに放っていたのがリヨンのラヤン・チェルキだ。この試合では63分からピッチに投入されると、得意のパスやシュートから1ゴール1アシストを記録し、フランスを牽引している。
チェルキは現在マンチェスター・シティ行きが噂されており、ペップ・グアルディオラ監督のもとでどのようなパフォーマンスを披露するのだろうか。
『Sky Sports』ではシティ移籍濃厚のチェルキのキャリアを振り返り、彼がどのような選手として育ったのか紹介している。
チェルキは2003年生まれの21歳で、16歳の時にリヨンのトップチームに加わっている。利き足は左とされているが、右足も器用に使うことができ、U-21のフランス代表でチェルキを指導したティエリ・アンリ氏は「両足であんな速いドリブルをする選手を見たことがない」と絶賛している。
元リヨンのアカデミーディレクターであるジャン・フランソワ・ヴリエス氏は彼の性格に言及した。
「彼はシャイじゃない。ロッカールームではアレクサンドル・ラカゼットのようなベテラン選手と気軽に話せていた。コミュニケーション能力が高く、自信家で、精神的にも安定していた」
また、ヴリエス氏はチェルキの弱点とされる守備についも触れており、近年では向上が見られているとのこと。
「それが彼にとっての最大の進歩だと思う。今では攻撃だけでなく守備でも走るようになった」
「今の彼は自分だけでなくチームのために何をしなければならないのか理解しています。そうすることで勝利に貢献できると考えたからです」
移籍市場に精通するジャーナリストであるファブリツィオ・ロマーノ氏はチェルキがシティ行きに前向きで、移籍金は3000万ユーロ、日本円にして約48億円を超えるだろうと自身のSNSで発信している。起用されるポジションにもよるがシティはケビン・デ・ブライネの退団で新たな10番を求めており、チェルキがそのピースとしてシティにハマることになるのだろうか。