角田裕毅に再び逆風 ハジャーの台頭で“レッドブル降格論”再燃

レッドブルで奮闘する角田 Photo/Getty Images

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真価が問われる

2025年シーズンのF1は、角田裕毅にとって大きな転機となるはずだった。リザーブドライバーのリアム・ローソンに代わり、ついに本家レッドブルへの昇格を果たした角田は、マックス・フェルスタッペンのチームメイトとして新たな挑戦に臨んでいた。しかし、ここにきて再びシート喪失の可能性が浮上している。『Mirror』が伝えている。

モナコGPでは17位完走、続くスペインGPでは最下位の20位グリッドという厳しい結果に終わり、いずれも2025年シーズンのレッドブル2台目として最も低調な成績であった。これにより、わずか7ポイントという今季獲得数ではチームの要求には到底及ばないとの見方が強まっている。

レッドブル代表のクリスチャン・ホーナー氏は仏『Canal+』のインタビューで「まだ初期段階だ」と前置きしつつも「Q3にも進出しているし、ピットレーンスタートからもポイントを取っている。だが、まだ成長の余地がある」とコメント。シーズン中の再交代の可能性については、「答えたくない」と笑いながらも、「我々には時間がある。判断はこれから」と明言を避けた。
一方、角田のシートを脅かす存在として急浮上しているのが、ルーキーながらすでに21ポイントを稼ぎ出しているアイザック・ハジャーである。モナコGPで6位、スペインGPで7位と自己最高成績を連発し、安定感とスピードを両立するその走りに、ホーナー氏も「我々の期待を大きく上回っている」「ルーキーの中で最も印象的だ」と最大級の賛辞を贈っている。

角田は今季終了時点で契約満了を迎えるが、これまでのパフォーマンスとレッドブル内での立ち位置を考慮すると、残留には結果が必要不可欠である。デビューから5年目、ようやくつかんだレッドブルのシートが、またしても不安定な立場に置かれている。今後の数戦が、角田のF1キャリアを大きく左右することになるだろう。

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