“壊れたスパイク”を履き続けるスーパーヒーロー インテルを救ったアチェルビの足元が話題 

バルセロナとの2ndレグで同点ゴールを決めたアチェルビ photo/Getty Images

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幸運の穴あきスパイク

勝利への願掛けなのか、それとも何か利点があるのか。インテルDFフランチェスコ・アチェルビが身につけている「スパイク」が注目を集めている。

バルセロナとの壮絶な打ち合いを制し、チャンピオンズリーグの決勝へとコマを進めたインテル。この激闘でヒーローのひとりとなったのがアチェルビである。2ndレグのアディショナルタイム、アチェルビは1点ビハインドとなる土壇場で貴重な同点ゴールを決めたのだ。その後、延長戦へと持ち込んだインテルは99分に勝ち越しゴールを決め、逆転勝利している。

そんな中、試合後にアチェルビのとある画像がファンの間で話題に。そこにはつま先に穴が空いたスパイクを履いてプレイするアチェルビの姿があった。ソックスがはっきりと確認できるほどの穴。アチェルビはスパイクに穴が空いた状態でゴールを決めていたのだ。
さらに、アチェルビの「穴あきスパイク」の話題はここで終わらない。バルセロナ戦から中4日で行われたセリエA第36節トリノ戦。この一戦では途中出場となったアチェルビだが、バルセロナ戦で履いていた穴あきスパイクをこの試合でも使用していた。彼ほどの選手であれば、使用する各種ギアはスポンサードされているであろうし、壊れたスパイクを取り替えることは難しくないだろう。もちろん、予備のスパイクもいくつか持っているはずだ。しかし、彼はそれをせずに穴あきスパイクを使用し続けた。

これを取り上げた伊『Corriere dello Sport』は、「アチェルビと幸運の穴あきスパイク」との見出しで「トリノ戦で同じスパイクを履いてピッチに立ち、(穴あきスパイクが)単なる見落としではないことを証明した」や「今では彼にとって幸運のお守りのようなものになっているかもしれない」と伝えている。

願掛けの意味もあるかもしれないが、サッカーにおいて足の感覚は非常に重要。欧州制覇とセリエA逆転優勝へ向けて一つも落とせない重要な試合が続く中で、その感覚を狂わせないためにも履き慣れたスパイクを履き続ける。これも穴あきスパイクを使用し続ける大きな理由かもしれない。


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